阪神・湯浅 平均球速150キロ台目指す!手術から見事復帰も「もっとやれる」「やっぱり真っすぐが一番大事」
阪神・湯浅京己投手(26)が1日、兵庫県西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3700万円から2300万円アップの6000万円でサインした。昨年8月に「胸椎黄色靱帯骨化症」の手術を受け、今年4月に復帰を果たしたプロ7年目の今季。40試合の登板で4勝4敗22ホールド、防御率2・52と完全復活を見せた。それでも満足はせず、今オフは平均球速150キロ台を目指して直球に磨きをかける。来季さらなる活躍で、同じ病気を持つ人たちの希望の光となる。(金額は推定)
湯浅は精悍(せいかん)な顔つきで来季へ真っすぐ視線を向けた。今季の復活とチームへの貢献を評価され、自身最高額となる年俸アップ。「シーズン後半にかけて体もしんどかったけど、やれることはいろいろと見つけられた。自分の中では来年に向けてもっとやれるんじゃないかなと思う」と現状に満足せず、向上心を見せた。
昨年8月に「胸椎黄色靱帯骨化症」の手術を受け、4月に復帰登板を果たした。今季は40試合に登板し4勝4敗22ホールドで防御率2・52。シーズン中も病気と向き合いながらマウンドに立ち、担当医からは「歴史を塗り替えてくれている」と今季の活躍に驚きと称賛の言葉をもらった。
ただ、湯浅は「球速もデータ自体も全然納得いくものが(なくて)、感覚と合っている部分が多かった」と内容と結果の“相違”を口にした。
今季はカットボールを駆使して抑えてきたが、最速150キロ超えの直球を持ちながら、145キロを下回る日もあった。来季の進化には「やっぱり真っすぐが一番大事。平均で150キロだったり。球速もデータ的な部分でも全て上げられるように」と力を込めた。
今後注力するのはまず基礎的な筋力アップ。完治が難しい病で体調管理が欠かせない中、強い球を投げられる体をどうつくっていくかがポイントになると話す。これまで行ってきたピラティスなど“異業種トレーニング”に加えて新たな取り組みも考えている。主にSGLでトレーニングを行い、今オフも小幡と自主トレを行う予定だ。
22年にはセ・リーグ史上最年少の23歳で最優秀中継ぎのタイトルを獲得した右腕。「(タイトルは)取れるならやっぱり取りたいけど、そこが第一の目標じゃない。自分のやれることを積み重ねていくだけ」。目の前の一戦を抑え、日々の努力で結果に結び付ける。
「病気に対して力になれることはたくさんある。来年はまた開幕から、シーズンを通していられるように」。輝かしい活躍で希望と勇気を与えていく。
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