阪神・石井 炎の3連投で2死満塁斬り 先発・遥人の後継いで0封「前の回から準備していた」

 「JERA CSセ・ファイナルS・第3戦、阪神4-0DeNA」(17日、甲子園球場)

 ほえた、叫んだ。マウンドではポーカーフェースを貫く阪神・石井大智投手(28)が、空振り三振を奪うと珍しく感情を爆発させた。虎が誇るミスター0。これぞ必殺仕事人の4球でピンチを脱した。炎の3連投で無傷の日本シリーズ進出に貢献。今季を象徴する投球でチームを支えた。

 「前の回から準備はしていました。結果的にしっかりと仕事ができて良かったなと思います」

 出番は突然でも焦りはなかった。八回1死。先発の高橋が無安打投球から一転、3連打で満塁のピンチを背負った。続く代打・戸柱を左飛に抑えたところで、藤川監督がベンチを出て石井の名前をコール。超満員のスタンドからは地鳴りのような歓声が響いた。1球の失投が勝敗を分ける局面。50試合連続無失点の鉄腕は落ち着いていた。

 直球2球で追い込むと3球勝負のフォークをファウルにされた。4球目を前に坂本がマウンドに歩み寄って「どう考えているのか」を意思確認。2人の思惑が一致したストレート勝負。遊び球はない。思い切り腕を振った。ホップした高め1球で空振り三振に斬った。

 3連投で3連勝。チームの屋台骨を支えた熱投も、試合後は冷静に次なる戦いを見据えていた。「まだパ・リーグは試合をやっている。しっかりとデータを集めて、確率高く抑えられるようにしたいですね」。初戦の回またぎ登板から、この日は火消しとフル回転。石井がいる-という安心感が、無傷のCS突破を導いた。

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