阪神・佐藤輝「楽しんで」勝つ ぶっつけ本番でも心配無用 気負わず自然体でいざ日本一ロード CSファイナルS15日開幕

 CSファイナルSへ向け、前日練習に臨む佐藤輝(撮影・田中太一)
 打撃練習する佐藤輝
2枚

 プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は15日にセ、パ両リーグのファイナルステージが開幕する。2年ぶりにリーグ優勝し、1勝のアドバンテージを持つ阪神は14日、6試合制で行う「2025 JERA クライマックスシリーズ セ ファイナルS」のDeNA戦に向け、甲子園で最終調整を行った。4番を打つ佐藤輝明内野手(26)は練習前の円陣での、藤川監督からの訓示を胸に「楽しんで」プレーし、絶対に負けられない戦いへ向かう。

 決戦前夜、佐藤輝は軽めの調整でも主砲の風格を漂わせた。15スイングながら柵越えも記録。鋭い打球を放ち、順調な調整ぶりを示した。「もういつも通りしっかり楽しめたら良いかなと思います」。大事な一戦を前にしても平常心を保っている。シーズン40本塁打100打点をマークした怪物が聖地に戻ってくる。

 練習前には藤川監督からの訓示を受けた。「しっかり楽しんでってことを監督が言っていたので思い切りやりたいなと思います」。プレッシャーがかかる局面での、指揮官からの激励の言葉は主砲の心を軽くした。負けられない戦いではあるが、気負わずに自然体で堂々と楽しむだけだ。

 虎の4番はこれまでも重圧のかかる場面で打席に立ち、はねのけてきた。そして自らのバットで多くの勝利を演出し、虎党を喜ばせてきた。「もうしっかり楽しみながらみんなでプレーできたらと思います」。訓示にもあった「楽しむ」という言葉を3度引用した。CSでも指揮官の言葉を胸に躍動してみせる。

 今季はシーズン終了から大きく間隔が空いて迎えたCS本番となった。実戦感覚を取り戻すべく予定されていたフェニックス・リーグも天候不良により回避。生きた球を見る機会はシート打撃のみとなった。それでも主砲は前を向く。「もう入り、1球目から大事にしたいと思います」。ペナント王者の宿命をすんなりと受け入れた。初戦の対戦相手に迎える東も、今季は6打数2安打で打率・333と相性が良い。ぶっつけ本番でも積極的な姿勢で臨むことを誓った。

 DeNAに2連敗を喫した昨季のCSファーストSでは、8打数1安打5三振に沈んだ。それでも今季は打撃2冠に輝いた。昨季とはひと味違うところを見せて、リベンジを果たしたい。

 CS本番を見据えた2日間のナイター練習を終え、いよいよ昨季のポストシーズン王者との戦いへ向かっていく。「やっぱりいつも通り動けているので良かったと思います」。目の前の試合に勝ち続ければ2年ぶりの日本一も見えてくる。シーズンもCSも舞台は違うが主砲の仕事は変わらない。サトテルらしく、満員の聖地にアーチを描き、劇的な勝利を演出する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス