今季限りで引退の阪神・原口 代打で安打 CS現実味「どこでやろうとヒットが出てるのは良い材料」
「フェニックス・リーグ、ハンファ1-9阪神」(6日、アイビースタジアム)
CS出場が現実味を帯びてきた。今季限りで現役を引退する阪神・原口文仁内野手が代打で安打。力強いスイングで右の代打として貴重な戦力であることを証明した。
六回2死二塁から代打で登場すると、ひときわ大きな歓声に包まれた。左腕が投じた2球目の外角変化球を一閃(いっせん)。左前へ運び、一塁上で右手を掲げた。2死一、三塁へと好機を広げ、「代打から入った打席で一本出たのは良かった」と手応えを口にした。
そのまま一塁の守備に就き、八回1死ではフルカウントから外角低めのスライダーを見極めて四球を選んだ。ここでもスタンドから大きな拍手が注がれた。
16年目の今季、プロ野球選手としてピリオドを打つことを決断。2日には引退セレモニーを行った。一般的にはそのままチームを離れるが、藤川監督は原口を必要戦力と捉え、CSに向けて初日から宮崎に帯同させた。指揮官の期待に快音で応えた形となった。
最後となるポストシーズンは2年ぶりの日本一を手にして、野球人生に花を添えたい。「どこでやろうと、ヒットが出てるのは良い材料になるので、また頑張りたい」。まだまだ現役でやれると思わせる天性のバットコントロールと、全力プレーで最後まで輝きを放ち続ける。
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