阪神・森下 通算200打点到達!生え抜き3年目右打者では球団史上初 特大の22号2ラン 球団最多タイ広島戦19勝導いた

 「広島2-7阪神」(18日、マツダスタジアム)

 また一つ勲章を手にした。阪神・森下翔太外野手(25)が三回に左越えへ先制の22号2ランを放ち、通算200打点に到達した。プロ3年目での通算200打点到達は、生え抜きの右打者では球団史上初。本塁打、打点などキャリアハイを更新し続けている若き主砲が、今季最後の広島戦でもまばゆい光を放った。

 どこまでも伸びる白球は左翼スタンド後方に消えた。森下はバットを持ったままその行方を目で追い、ゆっくりと走り出す。特大の一発にどよめきが起こる中、ホームイン。佐藤輝の“代役”ヘルナンデスとのエルボータッチもばっちり決めた。

 「良いスイングができたと思います」

 前夜4安打2打点でヒーローとなった男のバットの火は消えていなかった。両軍無得点の三回無死二塁。1打席目は高に空振り三振に打ち取られていただけに、「絶対に打つ」という強い気持ちで打席へ向かった。そして4球目、145キロ直球を完璧に捉えた。打球は左翼席を越えて後方のコンコースに着弾。豪快な今季22号2ランで先制に成功した。

 同時にまた一つ球団史に名を刻んだ。これでプロ通算201打点に。阪神選手のプロ3年目での通算200打点到達は、2023年の佐藤輝以来。田淵幸一、岡田彰布、大山悠輔は4年目で到達しており、生え抜き右打者では球団史上初の快挙となった。大きな数字を達成したが、「自分の中では前のバッターが塁に出ないと意味がないので、打点というところはそういうのも積み重なって、よかったのかなと思います」と謙虚に喜んだ。

 勝負強さを武器にここまで打点を積み上げてきた森下。ネクストでの意識は意外にもシンプルだ。「タイミングだけ合わせています」。これはチャンスでも、それ以外の場面でもいつも同じ。今季は4番も経験したが、その時でも「タイミング」がぶれない大きな軸になっていた。「結局いろいろ考えても意味ないので。打つためにはタイミングを合わせるしかない」。いつも変わらない冷静な思考が、ここぞの一打を生み出している。

 七回2死ではハーンから左前打を放ち、大山の2ランをお膳立て。球団最多タイの広島戦シーズン19勝を導いた。佐藤輝がコンディション不良で不在の中、2試合連続でマルチ安打、2打点をマーク。打線を引っ張ったのは紛れもなく森下だ。「しっかりチームに貢献しているというところも見せられたかなと思うので、引き続き頑張りたい」。今季最後のマツダスタジアムで広島の虎党に勇姿を届けられた。残り9試合も全力で最高のプレーを見せていく。

 ◆球団生え抜き右打者では初のプロ3年目で通算200打点 プロ3年目の森下が、この日の2打点でプロ通算201打点をマーク。入団3年目までに通算200打点達成は、球団生え抜きでは2023年の佐藤輝明以来、2人目。右打者では初めてとなった。田淵幸一、岡田彰布、大山悠輔は4年目での達成だった。

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