阪神・近本 全快打!CS心配なし3戦ぶりスタメン復帰即マルチ 独走31盗塁目、球団3位タイ通算199盗塁

 「広島1-6阪神」(17日、マツダスタジアム)

 頼れる虎の1番打者が帰ってきた。死球の影響で欠場していた阪神の近本光司外野手(30)が3試合ぶりにスタメン復帰。0-0の三回1死から二塁打を放ってチャンスメークし、森下翔太外野手(25)の中前適時打で先制のホームを踏んだ。九回には左前打で複数安打とすると、二盗にも成功。通算199盗塁で球団歴代3位の三宅秀史に並んだ。

 打って走って守って、全快をアピールした。近本が3試合ぶりにスタメン復帰。ブランクを感じさせないプレーで虎党を安心させた。

 「まず(試合に出られたことは)良かったです」

 まず魅せたのはバットだった。三回1死。カウント1-2となってからファウルで2球粘り、6球目の外角高めスライダーを振り抜いた。捉えた打球は右中間へ。試合前まで今季対戦打率・429だった床田キラーは健在だった。復帰2打席目での力強い二塁打に虎党が沸く。好機を演出し、先制のホームを踏んだ。

 プロ7年目の近本がよく口にするのが「健康で、けがなく」ということ。朝起きたらまずサプリを摂取し、遠征先でも宿舎で入念にストレッチを行ってから球場入り。コンディショニングに余念はないが、今年は熱中症などもあり、ベンチスタートや欠場を経験した。「普段意識している栄養やサプリでカバーできない部分もあってしんどかった」。もっとやれたのではないかと悔いが残った。しかし、夏場を越えて優勝を果たしても、まだ試練は訪れた。

 13日・巨人戦(東京ド)の四回に横川の143キロツーシームが左前腕を直撃。診断結果は「左前腕の打撲」で、幸い骨折ではなかったが、以降は2試合連続でベンチ外となった。今季は苦しみも多いシーズンだったが、ここでも踏ん張った。この日、「1番・中堅」で無事戻ってきた。

 五回の守備では先頭・佐々木の飛球を背走キャッチ。ここでも球場を沸かせた。ただ、真骨頂はここからだ。九回1死で鈴木と対峙(たいじ)。初球だった。スライダーをはじき返すと、ふらふらと上がった打球は左前にポトリ。復帰戦で2安打目をマークした。

 続く熊谷の打席では初球から盗塁を狙うそぶりを見せた。けん制で警戒される中、4球目でスタート。坂倉の送球はそれ、見事二盗も決めてみせた。死球を受けた日には30盗塁目を決め、「チャンスがあれば走っていきたい」と話していた。

 その言葉通り、積極的な姿勢で今季31盗塁目をマーク。プロ通算199盗塁とし、三宅秀史と並んで球団3位タイとなった。元気な姿を見せたが、死球の影響については「それは分からないです」と話すにとどめた。それでもチームにとっては近本が戻ってきたことは大きい。CSに向け、完全復活を遂げる。

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