阪神・岩崎が胴上げ投手 藤川監督の現役時代の登場曲でマウンドへ 九回3人斬り「もう最高です」
「阪神2-0広島」(7日、甲子園球場)
緊急事態から始まった継投リレーを完封で締めくくり、23年に続いて胴上げ投手となった。阪神・岩崎が藤川監督の現役時代の登場曲、LINDBERG「every little thing every precious thing」に背中を押され、九回のマウンドへ。三者凡退で歓喜の瞬間を迎え、坂本と満面の笑みで抱擁を交わした。
「もう最高です。このために1年間やってきたんで、本当に良かったです。いろんな思いがあります、2年前も今年も」。23年のリーグ優勝決定試合では亡くなった横田慎太郎さんの登場曲をチョイス。今回のサプライズ演出も、「話すと長くなります」とかねて温めていたプランだったことを明かした。
5月には100セーブも達成した今季。藤川監督からは昨秋の就任直後、クローザーに指名された。毎年のようにオフには“新・守護神候補”の名前が挙がっていただけに、「去年の段階から伝えられて、そうやって迎えるシーズンも初めて。また新しい経験になりました」と抑えのプライドを胸に刻んだ。
8月には腰の疲労が考慮されて3年ぶりの登録抹消。再昇格までの10日間、脳裏によぎった思いは他にもあった。「休んでいたら、そこでチャンスが出てくる選手がいるわけで。危機感がないわけではないですよ」。1軍合流後、指揮官からは「焦るなよ。ゆっくり行こうぜ」と声をかけられた。本来の居場所に戻って責務を果たし、V奪還に尽力した。
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