元虎戦士・川尻哲郎氏 妻・陽子さんと握手「涙は出なかった」巨人抜き史上最速Vは格別「球児の勲章」
阪神が2年ぶりにリーグ王者に輝いた7日、東京・新橋にある元猛虎戦士・川尻哲郎氏が営むスポーツバー「TIGER STADIUM」には100人以上の虎党が集結し、待望の瞬間にはジェット風船を飛ばして喜びを爆発させた。
この日での戴冠は1990年9月8日に優勝を決めた巨人の記録を抜き、2リーグ制以降最速Vとなった。川尻氏は「やっぱり巨人をやっつけてっていうのは素晴らしい。(藤川)球児(監督)の勲章というか他の優勝とは全然違う」と満面の笑み。「本当に何やってもうまくいくっていう岡田(彰布)さんがガーっといった時のようなシーズンだった。なんかもう途中ぐらいから勝つのが当たり前のような感じだった」と岡田監督時代の阪神の強さを引き合いに評価した。
後輩の藤川監督が就任1年目で結果を出したことには「まずはシーズンお疲れさま」とねぎらい、「まだ戦いは終わってないんだけど日本一まで突っ走って」とエール。「まあ来年もあるわけだし、連覇っていう今まで成し遂げたことのないことを球児にはしてもらいたい」と期待を込めた。
試合の開始前から集った虎党のボルテージは最高潮で「頼むでぇー!!」と大きな声援をテレビに叫び、1球ごとに歓声が発生。攻撃時には途切れることなく選手の応援歌を熱唱し、優勝の瞬間には「ありがとありがと球児!」「球児神!」といったコールから、「六甲おろし」の合唱も鳴りやまず、およそ25坪の店内は揺れに揺れた。
2年前の優勝時は涙を流し妻・陽子さんと熱い抱擁を交わしたが、この日は握手のみ。この日のために川尻さんとともに阪神カラーの靴も新調したことも明かした陽子さんは「抱きつくほどではなかった」とぶっちゃけ、「毎日が優勝してるみたいだった。涙は出なかった、めちゃめちゃ笑顔」と阪神の勝ちっぷりに舌を巻いた。「日本一になったらもしかしたら(涙は)出るかもね」とおちゃめに続けた。
虎党歴34年という50歳男性も「優勝した瞬間は2年前ほど涙は出なかった」と笑い「かみしめる物っていうのはこれからあると思う」と喜んだ。
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