阪神・小野寺 逆転口火打!七回一挙4点つないだ 今季初スタメン「ここで結果を出すしかない」発奮マルチ
「阪神5-4巨人」(31日、甲子園球場)
この日2本目の安打にも表情を変えなかった。それでもホームにかえると、思わず頰を緩めて白い歯をこぼした。阪神・小野寺が執念の一打で逆転勝利の口火を切った。
「いいバッターがそろっているので、つないでいけば勝手に点が入るかなと思っていた。いいきっかけになって良かった」
勝ち越しを許した直後だった。七回先頭で甘く入った147キロ直球を中前へ運んだ。「ストライクを積極的にいけるように準備していた」。この回の4得点へとつなげる最高の一振りとなった。
二回には1死一、二塁から左前打を放っており、2024年8月23日の広島戦以来のマルチ安打をマークした。
守備でも魅了した。1点リードの四回無死二塁。岸田の打球が風に流され左翼線へ。落ちれば長打コースだったが、スライディングキャッチで得点を許さなかった。「守備はチームで一番信頼される野手になるっていうのを目標にやっていた。まだまだですけど、頼ってもらえるように」。攻守で勝利に貢献した。
4カ月ぶりに昇格し、シーズン終盤に今季初スタメン。「ここまで1軍に上がってこられなかったのは自分の実力不足。ここで結果を出すしかない」と、背水の覚悟で臨んだ一戦でアピールに成功した。「守備で守れる、なおかつ打てる野手に」。V戦線でチームの新たな力となる。
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