阪神・高橋遥人 無傷3連勝も「チームに申し訳ない」粘った5回2失点 4年ぶりG倒星

 「阪神3-2巨人」(30日、甲子園球場)

 試合後は伏し目がちにクラブハウスに続く通路を歩いた。悔しさと課題を残した阪神・高橋遥人投手の3勝目。5回8安打2失点、80球降板に満足感はない。「チームに申し訳ないですね」。反省の言葉ばかりが口を突いたが、粘りの投球で連敗を止めた。4年ぶりの巨人戦勝利だ。

 グラウンドの気温は30度を超え、湿度60%超で上がったマウンド。初回こそ無失点に抑えたが、1点の援護をもらった直後の二回だった。1死一、二塁のピンチでリチャードに同点打を献上。再びリードした後の五回は、2死一、二塁から岸田に適時二塁打を浴びた。

 「2-2になった時に勝ち越しだけはダメだと思って投げました。けど、イニングも少ないし、流れを持ってこられる投球じゃなかった。しっかりしなきゃと思います」

 続く二、三塁でキャベッジを空振り三振に奪った結果は収穫。悔しさは残るが対巨人戦の勝利は、21年9月25日以来1435日ぶりとなった。「みんな勝負強いので、今こういう順位にいる。もっと頼られるような投球ができれば」と高橋。この1勝を次戦の力に変える。

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