阪神・森下 V安全圏導く 巨人と13差、中日連倒で奇跡阻止 状態上向き+好相性京セラで闘志「1戦目取れれば楽に」
阪神・森下翔太外野手(25)が18日、相性のいい京セラドームでの中日打破を意気込んだ。16日の巨人戦(東京ド)では22試合ぶりの一発となるキャリアハイの17号弾をマークするなど、調子は上向き。現在チームは2位・巨人と13ゲーム差だが、2008年には最大13ゲーム差をつけていた巨人に大逆転されて優勝を逃した。19日からの中日戦を2連勝してさらにゲーム差をつけることができれば“優勝安全区域”に入れるため、V街道をさらに突き進んでいく。
もうあの悲劇は起こさせない。森下は、チームが苦戦している中日戦を前にし、静かに闘志を燃やした。
「初戦を取れればいいと思います。1試合1試合なので。1戦目を取れれば楽にはなるかなと思います」
チームは今季ここまで中日戦に7勝8敗と唯一負け越している。ただ、前回敵地で対戦した8月5日からの3連戦は、初戦を取ると、2戦目は延長戦の末勝利。2勝1敗で勝ち越した。今回は2連戦のため、より初戦で勢いづけるかがカギになってくる。
すでに2位・巨人とは13ゲーム差をつけているが、油断はできない。2008年には巨人に最大13ゲーム差を大逆転され、優勝を逃した。「メークレジェンド」として今でも語り継がれる阪神にとっての黒歴史。相手次第でもあるが、この2連戦で13・5ゲーム差以上とし、優勝にぐっと近づきたい。
その意味でも森下の勝負強い打撃に期待がかかる。特に京セラでは今季打率・348と相性がいい。ただ、本人は「特に何か変えることとか、思いを入れることとかはないですけど。淡々とやれればいいかな」とあくまでもいつも通り臨む。
状態も上向きだ。後半戦に入り苦しむこともあったが、15日の巨人戦(東京ド)では適時三塁打を放った。さらに16日の同戦では7月15日の中日戦(甲子園)以来、22試合ぶりの一発となるキャリアハイの17号先制2ランをマーク。「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」での勝利を呼んだ。
直近3戦連続安打と復調の兆しを見せているが「シーズン中に自分の成績や結果を意識してやることはほぼないので」と淡々。それでも、勝利に貢献する打撃は見せたい。今季京セラでは本塁打0だが、「勝てればいいので。自分がどうこうというのはないですけど、結果として(ホームランが)出てくれればいいんじゃないかなと思います」と白星を導く一発を放つことを意気込んだ。
中日に2連勝となれば、セ・リーグ全チームに勝ち越しとなる。19日の相手先発はチームとして初対戦となるマラー。序盤から森下が打線を引っ張り、まずは初戦を奪いたい。そして勢いそのまま連勝し、「メークレジェンド」の壁もぶち破っていく。
◆2008年、最大13差大逆転メモ 開幕から順調に白星を積み重ねた阪神は、7月9日の時点で2位以下に13ゲーム差をつけて首位を独走。ところが、巨人が9月に12連勝するなど猛烈に追い上げ、10月10日にセ・リーグで最大ゲーム差をひっくり返す大逆転Vを決めた。2位・阪神はCS第1ステージで、3位・中日に1勝2敗で敗れ無念のシーズン終了。阪神が19日に勝ち、巨人が負ければ14ゲーム差、DeNAが勝っても13・5ゲーム差に開き、“13差の悲劇”の呪縛から逃れるV安全圏内を確保する。
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