巨人キラー阪神・大山 確信弾&25度目マルチ 球団生え抜き5選手が2年連続規定打席到達

 「巨人6-5阪神」(15日、東京ドーム)

 快音とともに放たれた打球が、虎党で黄色く染まった左翼席に飛び込んだ。大歓声の中、阪神・大山悠輔内野手は表情を変えることなく、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。

 0-0の四回だった。無死一塁から、巨人・山崎の甘く入ったフォークを完璧に捉えた。これが左翼ポール際への先制7号2ラン。自身8試合ぶりの一発で右腕からは今季2本目だった。「(伊藤)将司が頑張ってくれていたので、先制点を取ることができて良かったです」。投手戦の様相を呈する中、均衡を破る大きな一打となった。

 五回2死は2番手の横川を捉えて中前打。今季25度目のマルチ安打をマークした。また、この打席で自身7年連続となる規定打席にも到達。これで近本、中野、森下、佐藤輝に続いて、生え抜き5選手が、2年連続での規定打席到達となった。

 大山は伝統の一戦で、無類の強さを誇っている。この試合は2打数2安打。今季の巨人戦はここまで打率・384、3本塁打、14打点と大暴れ。セ・リーグとのチーム別対戦成績で見ても圧倒的な数字を残し、頼れる存在になっている。

 七回2死三塁は四球を選び出塁すると、続く高寺の打席で二盗に成功。2年目だった18年の自己最多に並ぶ5個目となった。走攻守すべてにおいて、全力プレーを見せる男は、積極的な姿勢を決して失わない。

 大山の活躍はあったが、チームとしては最大4点のリードを守れず、痛い逆転負けを喫した。「明日はしっかり勝ちにつながるような試合がしたい。今日は今日でしっかり反省して、全員で勝てるように頑張ります」。自らに言い聞かせるように言葉を紡ぎ、球場を後にした。

 16日は今年6月に死去した長嶋茂雄さんの追悼試合。球団は違えど、同じ背番号3を背負う野球人。気持ちは高ぶるはずだ。巨人相手に連敗だけはできない。猛虎の背番号3が主役の座を持っていく。

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