阪神・才木 10勝チーム一番乗り「疲れました」126球熱投 九回大ピンチ救った輝に「好きです」ラブコール

 「阪神5-2ヤクルト」(10日、京セラドーム大阪)

 最後のアウトを奪うと、阪神・才木はホッとしたように安堵(あんど)の笑みを浮かべ、攻守で大活躍の佐藤輝と抱き合った。126球の熱投に「疲れました」と率直な思いを語った。

 「中継ぎも頑張ってくれていたし、いけるところまで頑張りたいという気持ちで投げました」

 最後は頼れる同級生に助けられた。九回、丸山和の適時打で1点を失い、なおも2死二、三塁のピンチ。ここで代打・増田の放った痛烈なゴロを、三塁・佐藤輝の好守でゲームセット。お立ち台で佐藤輝について問われると「好きです」と照れくさそうに笑った。

 キーマンを完全に封じ込めた。六回に1点を失い、なおも1死一、二塁で村上を迎えたが、153キロの外角低めへの直球で見逃し三振。この試合は3度、得点圏で主砲と相対したが、すべて三振でねじ伏せた。「村上選手を出すと勢いに乗るし、そういうバッターなんで。そこはしっかり抑える意識でした」。流れは決して渡さなかった。

 チーム最速で、2年連続の2桁星に乗せたが、今季は開幕連敗スタートなど、序盤は思うようにいかなかった。そこで思い返したのが、トップアスリートからもらった助言だ。

 1月の自主トレ中に話す機会があった、サッカー日本代表の長友佑都からもらったアドバイス。「思い詰めすぎず、競技とか人生を楽しんだほうがいい。楽しめなくなったらパフォーマンスは落ちるから」。表情がさえない時期もあったが「その通りだな」と楽しむマインドに変えた。「今はすごくいい感じだし、気分も上がってきてますよ」。レジェンドからポジティブ思考の大事さを教わった。

 2桁勝利に関しては常に「意識してないです。自分にできることをやるだけ」と話す右腕。この日も「喜べる内容じゃない」と反省の弁を口にした。チームの勝利に貢献することを一番に意識し、これからもマウンドで腕を振っていく。

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