阪神・佐藤輝の“変化”とは 調子の波なし「今年はのらりくらりいきたい」 高島トレーナーが明かす
「阪神1-3ヤクルト」(8日、京セラドーム大阪)
阪神・佐藤輝明内野手(26)が、四回に右翼席に30号ソロ弾を放った。2戦連続の一発で、入団5年目で自身初のシーズン30本に到達。昨季からの“変化”をトレーナーが明かした。
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佐藤輝がこれまで届かなかった大台の30号に乗せた。驚異的なペースで本塁打を量産していく今季。何が変わったのか。1月の自主トレ、さらにはシーズン中も多く接している、高島茂誉トレーナー(45)は開幕前の会話を明かした。
「今年はのらりくらりいきたいよねって。すごくいいとか、悪いとかなく、平均的にシーズンが終われば、キャリアハイの数字が出るんじゃないかなって2人で話してました」
昨季まで、近くで見ていて感じていたのは調子の波の大きさ。「去年までは、めちゃくちゃいいですって時と、めちゃくちゃ悪いですって時があった」。いい時は打てる。悪い時は打てない。そのどちらかだった。
毎日試合のあるプロ野球。どうしても結果を追い求め、打撃フォームをいじっていた。「逆にドツボにはまってましたね」。“連続無安打”というワードが、よく並んでいた。
昨季は2軍落ちを経験するなど、5、6月は0本塁打。調子を上げた8、9月で11本をマークするなど大きな偏りがあった。反省も踏まえ、今季はオフから取り組んできた打撃を基本とし、どっしりと構えた。本塁打が出ていない月はなく、3本と1番少なかった5月でも打率・323。長打はもちろん率も残せるようになった。
「そんなに調子が良くなくてもホームランが打てるようになった。ベースのレベルが上がりましたよね」。苦しみ、もがいた時期を経験とし、大きな飛躍につなげた。(デイリースポーツ阪神担当・滋野航太)
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