阪神 今季初の決起野手会 9連戦前に「優勝に向けて」中野、森下ら発案 難敵“尾張の竜”退治へ

 駅へ歩く中野(右)と植田(撮影・田中太一)
 タクシー乗り場で並ぶ森下(撮影・田中太一)
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 野手一丸で鬼門突破や!阪神の森下翔太外野手(24)と中野拓夢内野手(29)が4日、5日からの9連戦へ闘志を燃やした。最初のカードは中日戦(バンテリン)で、チームが今季唯一負け越している難敵だ。この日、チームは名古屋入り。中野、森下らの発案で「野手会」を今年初開催し、野手全員の結束力を高めて9連戦を戦い、優勝へさらに加速していく。

 真夏の9連戦を前に、2人の表情に自然と気合が満ちた。首位を独走していても油断はない。森下は難敵・中日との対戦へ「とりあえず名古屋で、ロードの前半戦として最初に勝っていけば、後半また楽に進めると思うので、カードを勝ち越していきたい」と必勝宣言。中野も「なんとか勝ち越して9連戦を終われるように。9連戦の入りが大事になるので、そこをチームとして意識してやっていきたい」と堂々と話した。

 2人がそう語るほど、チームが苦しめられている相手だ。今季中日には5勝7敗で唯一の負け越し。チーム打率・234と抑え込まれている。特にバンテリンドームでは2勝4敗、打率・220と鬼門。中日を攻略できればいい波に乗って9連戦を戦い抜けるはずだ。

 優勝に向けても重要な3連戦を前に、この日の夜は名古屋の九州料理店を貸し切り、「野手会」を開催。「なかなか野手会っていうのができていなかったので、よく投手会とかいろいろ聞きますし」と選手会長の中野。森下も「やりましょう」と呼応し、2人を中心に発案して、今年初開催の運びとなった。

 狙いは明確だ。中野は「優勝に向けてっていうところで、もう一度、最後チームが一丸となって戦うことが大事になるので。野手一丸となってまた頑張ろうっていう意味も込めて」と説明。ここで改めて野手の結束力を高め、優勝へさらに勢いを加速させる。

 今季中日戦で打率・188の森下は「ピッチャーがあんまり失点せずに、野手も(点を)取ってくる、ちょっとタイガースに似ているスタイル」と天敵を分析。「先攻なので先制点とって、ピッチャーにいいリズムをつけられたら。カード頭をしっかり勝てればいいなと思います」と野手一丸で先手を取る考えだ。

 中日のローテは大野、柳、金丸が予想されている。金丸は7月17日の甲子園で先発予定も雨天中止に。今季9試合に先発も援護に恵まれないこともありいまだプロ初勝利を挙げられていない。

 森下は「楽しみですね」と対戦を心待ちに。「内容的にはすごくいいピッチングしてると思うので。そういうピッチャーからしっかり打てたら」と手加減はしない。マジック34と少しずつ頂点に近づいている。みんなで心を一つに、歓喜の秋まで駆け抜ける。

 ◆マジック対象は2球団 現時点での優勝マジック対象チームは巨人とDeNA。5日に阪神が中日戦で勝利した場合、巨人がヤクルト戦で、DeNAが広島戦で敗れれば、マジックは2つ減り「32」に。阪神、巨人、DeNAの3球団がそろって勝利した場合は「33」となる。

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