「阪神３－６広島」（３１日、甲子園球場）

　長期ロード前最後の甲子園を勝利で飾れなかった。阪神・藤川球児監督は黒星と向き合いながら、闘志を感じられなかった先発マスクの栄枝に苦言。「このグラウンドが勝負だというところを、突き詰めていかなければいけない。自分のやってきたことを出すところなんで。それが歯がゆかったですけど、その姿をまた見ておきます」。聖地初のスタメン起用も期待を裏切られ、ストレートな表現で反省を促した。

　４点を失った伊原－栄枝の先発バッテリーを四回でベンチに下げて、ネルソン－梅野にチェンジ。試合の流れを変えたいところだったが、五回２死一、三塁から投手の森に痛恨の２点適時中二塁打を浴びた。「梅野も途中からいって…ネルソンね、勝負しないと。栄枝を含めてね、勝負の戦うということに対して、前向きじゃなかったように見えたので」と厳しく指摘。栄枝は「引っ張れなくて、申し訳ないです」と唇をかんだ。

　「また明日から、悔しさは必ず必要ですから。戦う気持ちが出れば、分かりますから」と指揮官。７月ラストナイトの敗戦を糧に、８月も加速して歓喜のゴールへ突き進む。