阪神・大山 待望!球宴初安打 2年ぶり3度目出場で貫いた全力プレー「いい時間になった」

 「マイナビオールスターゲーム2025・第1戦、全パ5-1全セ」(23日、京セラドーム大阪)

 自身も待ち望んだ瞬間がようやく訪れた。二回先頭で打席に立つと、阪神・大山悠輔内野手は先発・宮城の速球を鮮やかに中前へ。2年ぶり3度目の出場でうれしいオールスター初安打だ。

 「今までヒットを打ててなかったので、そういう意味では、負けてはしまいましたけど、ヒットが出たというのは自分自身もうれしかったです」

 過去2回の球宴では4試合で計8打数無安打。今回はひそかにHマークの点灯を目標にしていたという。四回はモイネロの151キロに一邪飛、七回も北山の148キロに左飛に封じられたが、全力プレーを貫いた。

 「楽しかったですね。シーズンとは違いましたし、ベンチの雰囲気も会話の内容も全然違う。いい時間になったと思う」

 幼少期から年に一度のオールスターを楽しみにしていた。「お祭りの中で真剣勝負がある」。童心に返ったように、試合前から大山の表情は柔らかかった。練習中は近本とともに同学年の佐野らと交流。シーズン中の重圧から解放され、「普段しゃべれない選手たちがほとんど。特別な雰囲気がある」と充実感をにじませていた。

 今季は序盤こそ苦しんだが、7月は月間打率・333と復調。21日・巨人戦では通算1000安打も達成した。第2戦は横浜での一戦だ。「やりたいことはいろいろある。いい時間にしていきたい」。勝負の後半戦を前に最高の時間を過ごす。

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