阪神・森下 初球宴初打席で初安打!最多得票御礼 次は地元で本塁打打つ「結果で応えられるように」

 「マイナビオールスターゲーム2025・第1戦、全パ5-1全セ」(23日、京セラドーム大阪)

 両リーグ最多得票で選出された期待に応えた。「マイナビオールスターゲーム2025」の第1戦が行われ、全セの「3番・右翼」でスタメン出場した阪神・森下翔太外野手(24)が初出場初打席で初安打を放った。佐藤輝明内野手(26)が4番、大山悠輔内野手(30)が5番に入り、球宴では史上初の阪神勢クリーンアップが実現。試合は1-5で全パに敗れたが、セ・リーグの首位を快走する虎戦士たちがスタンドを大いに沸かせた。

 快音とともに放たれた打球があっという間に左中間を破る。二塁ベースに到達した森下は、照れくさそうに笑いながら、全セのベンチへ向かって、お決まりのアイブラックポーズを見せた。

 「まずはヒットを1本、最初の打席で打てたんで。シングルじゃなくて、長打を打てたところもよかった」

 初回、全パ先発・宮城の147キロの直球をはじき返した。左腕は直前に92キロのスローボールを投じており、55キロの球速差。緩急をものともせず、左中間への二塁打。自身球宴初打席で、いきなりHランプをともした。

 プロ3年目にして初めての球宴。ファン投票では、両リーグ最多の得票数を獲得しての堂々の出場だ。「本当に多くの人に投票してもらったので、結果で応えられるように頑張りたい」と意気込んでいた。その後の打席は凡退も、持ち前のフルスイングでファンを沸かせた。

 練習では他球団の選手とも積極的に交流。中大の先輩にあたる阿部監督と会話する場面もあった。内容については「阿部監督の独り言」と明かさなかったが、「ピッチャーもベンチに入ったりして、しゃべれましたし、セ・パ両方の選手とコミュニケーションをとれたかなと思う」と、リラックスした表情で夢の舞台を満喫していた。

 試合前にはホームランダービーにも出場。なかなか柵越えが出せない中、最後の一振りで左翼席にたたき込むと、両手を突き上げて喜んだ。「いつも通りのバッティングだなって」と苦笑いで振り返ったが、「1本最後に打てたんで、0本じゃなくてよかった」と安堵(あんど)の様子。チームメート佐藤輝との直接対決には進めなかったが、スタンドから大きな歓声を浴びた。

 この日は3番を打った森下。4番・佐藤輝、5番・大山と阪神勢で全セのクリーンアップを形成。これは球団として史上初の出来事だった。初出場ながら歴史に名を刻んだ。

 慣れ親しんだ大阪の地で、特別な空間を存分に楽しんだ森下。24日は舞台を地元横浜に移す。「やっぱり出るからには、ホームランを1本打っておきたい。少ないチャンスの中で結果を残したいと思います」。豪快なフルスイングで、自身球宴初アーチを描く。

 ◆阪神選手の球宴初出場初打席初安打 2023年第1戦でノイジーが中前打を放って以来。生え抜き選手では06年第1戦で浜中が右前打。なお、出場2試合目で初打席だった16年第2戦では原口が左越え適時二塁打を記録。

 ◆球宴史上初!阪神勢クリーンアップ オールスターで阪神勢が3、4、5番のクリーンアップで並ぶのは史上初。近年で阪神選手がクリーンアップに座ったのは2023年第1戦での3番・ノイジー、4番・大山で、この時の5番は岡本和(巨人)だった。また、この日は佐藤輝が先発4番。阪神選手の球宴4番は史上10度目(7人目)で過去の4番は藤村富美男(51年①)、掛布雅之(84年②)、バース(86年①②87年③)、金本知憲(06年①②)、マートン(14年②)、大山悠輔(23年①)。※丸数字は回戦。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス