阪神・藤川監督が前半戦総括 首位独走も「まだまだ道中」 後半戦へ「組織として強く」

 「巨人6-5阪神」(21日、東京ドーム)

 阪神・藤川球児監督(45)が21日、巨人戦前に前半戦の総括会見を行った。就任1年目は90試合を終えて53勝35敗2分けで貯金18。2位・DeNAに9・5差をつけて首位を独走しているが、「まだまだ道中かなと思います」と後半戦へ気持ちを引き締め直した。

  ◇  ◇

 -ここまでの戦いを振り返って。

 「まあ順調かなと。日々のゲームを戦いながら、チームが少しずつ全体として作り上げられてきているという手応えは感じていますね」

 -2位以下に大きく差をつけている。

 「自分のチームを、阪神タイガースというチームを作り上げていくという作業を、就任した11月からじっくりとやってます。毎年チームは変わりますから、一から作り上げるといつも思っていますから。そういった意味で、まだまだ道中かなと思いますけど」

 -先発投手陣は開幕ローテから少しずつ変わりながら。

 「変貌を遂げながらビルドアップしながらですから。組織として衰退していかないこと、弱体化していかないことが非常に大事。後半戦に向けてですね、道半ばというところで。さらに強く、伸ばしていってもらいたいと思うような先発の投手陣ですし、みんなまだ道中じゃないですか」

 -リリーフ陣は監督がチームの心臓と表現していたが。

 「前半戦は非常に良かったですが、結構な数負けてますからね。まだまだ組織として強みに変えていかないといけないところです。交流戦、たくさんリリーフの投手が負ける結果につながりましたけど、ある意味で言うと、そこまでのゲームを持って来られるけれど、心臓部であるところが弱いと、最後の一つの我慢ができない、というのが交流戦の結果でしたから。後半戦にはさらにビルドアップした状態で戦えるようにと思ってます」

 -野手陣にもさまざまな活躍が。

 「ケガなくやってくれているところと、個人の成績もしっかり伸びてきていますから。彼らの中でもチームが向かう方向と、個人が向かう方向が同調してるというところでは、非常にリズム良くできていると思います」

 -後半戦に向けて何が重要になるか。

 「まず組織として強くなるということ、それが一番にあります。あくまで選手たちはゲームが始まればチームの一員として戦ってくれていますから。オールスター以降もみんなで結束して、タイガース自体もタイガースファンも、一気にボルテージが上がって行くような7月後半から8月、9月と、10月と、こう行きたいなと思います」

 -後半戦への意気込みを。

 「一歩一歩ですね、負けるたびに強くなるチャンスですし、勝つたびに冷静にならなければいけないと思ってチームを進めていますから。丁寧に、本当に人生と同じかもしれないですね。後半もいろいろなことがあると思いますが、丁寧にやりながらグラウンドでは楽しんでいただけるように、また精いっぱい努めたいと思います」

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