阪神・石井 セ史上4位の31戦連続0封 八回10球で完璧な仕事「隙は見せない」

 「巨人1-2阪神」(20日、東京ドーム)

 試合後のベンチ裏通路、阪神・石井大智投手は前を向いて歩く。感情は見えない…いや、見せない。マウンドの姿と同様に、ポーカーフェースを貫く姿には、仕事人としてのプライドがのぞく。僅差の勝ち試合を任され、当然のように「0」を刻む稼業。コツコツと積み上げた連続無失点試合は31になった。

 「いい当たりが(野手の)正面を突いてくれてよかったです」。登板後のコメントは野手に向けた感謝から始まる。変わらぬ姿はマウンドも同じだ。出番は1点リードの八回。4番・増田陸を3球で空振り三振に仕留めると、続く荒巻はシンカーで二ゴロ、泉口は直球で遊ゴロに抑えた。わずか10球。完璧な仕事だ。

 6月6日のオリックス戦でライナー性の打球が頭部に直撃。戦列を離れた間、チームは7連敗と苦しんだ。それでも復帰を焦らせることなく、球団管理で万全に万全を期した。約1カ月間戦列を離れたが、復帰とともに再び首位を独走。縁の下を支える安定感が見えない安心感を生む。現役時代の藤川監督が持つセ・リーグ記録、38試合連続無失点も視界に捉える。

 「監督をはじめ、選手の体調の管理とか、いろんなことをやってくれてる。すごく選手はやりやすいし、パフォーマンスを発揮できる環境が整っている」。鉄壁のリリーフ陣が支え、2位・DeNAとは10・5ゲーム差。振り返っても姿は見えない。それでも「隙は見せない」と慢心はない。前だけを向いてVロードをひた走る。

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