阪神育成3位・早川が支配下入り 藤川監督「1軍で必要に」ロングリリーフで期待 15日・中日戦も視野に早期合流示唆

 阪神は13日、育成ドラフト3位の早川太貴投手(25)=くふうハヤテ=と支配下選手契約を締結したと発表した。契約金は1000万円、年俸は420万円(金額は推定)で、背番号は「129」から「31」に決定。くふうハヤテからは初の支配下選手となり、1軍での活躍で恩返しすることを誓った。藤川監督はロングリリーフとして起用する方針を明かした。

 SGLでの練習終わり。少し緊張感を漂わせた早川が報道陣の前に姿を現した。「急に朝呼ばれて行ったので、すごい驚いた気持ちもあった。支配下を目指してやってきたので、素直にうれしい気持ちでいっぱいです」。練習前に球団から伝えられたのは吉報だった。

 2024年の育成ドラフト3位で入団。2軍では先発を任されながらも、開幕当初は制球面や球速面など思うようにいかなかった。それでも「安定した投球がまず必要だなと。球持ちの良さだったり、タイミングの取りづらさを評価していただいていたので」と話す。

 工藤の存在も刺激となった。育成の同期として入団したが、3月に先に支配下に。「僕はまだその時は全然力が足りてないなって感じていた。追いつけるようにというか、一緒に1軍で戦えるようにって思いで練習してきた」。同じ土俵に立つ目標に一歩近づいた。

 新たな背番号31は、レジェンドの掛布雅之氏や、林威助氏らがつけた数字。「タイガースにとっても大事な番号。自分が31番の印象をつけられれば」。くふうハヤテ初の支配下選手となり1軍での活躍が恩返しとなる。「一人目として結果を出せれば後にも続くのかなと思うし、いい恩返しができる」と意気込んだ。

 今後の起用について、藤川監督は「リリーフにもたくさんの役割が細かくあるんですけど、彼のできる役割はロングリリーフになると思います」と説明。その上で「1軍で必要になる可能性が、あさってからでもある」と、15日・中日戦(甲子園)も視野に早期の1軍合流を示唆した。

 「甲子園が一番応援もすごいと思うので、その中で活躍してる姿を見せられればと思います」と早川。“下克上物語”はここから始まる。

 ◆早川 太貴(はやかわ・だいき)1999年12月18日生まれ、25歳。北海道出身。185センチ、95キロ。右投げ右打ち。投手。北海道大麻、小樽商大、ウィン北広島、くふうハヤテを経て24年度育成ドラフト3位で阪神入団。小樽商大卒業後は北広島市役所に勤務しながら、ウイン北広島でプレーしていた。幼少期はミニカー好きだった。

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