阪神・大山 四回 豊田走塁ミスかばう「僕の責任でもある」 8度目満塁機で今季初適時打も

 「阪神5-2ヤクルト」(12日、甲子園球場)

 フラフラと上がった打球がポトリと落ちると、地鳴りのような歓声が起こった。左翼の上段席を除き、360度が黄色一色。阪神・大山が浜風も味方につけ、劣勢ムードを一気に吹き飛ばした。「みんながチャンスで回してくれたので、どんな形でも得点したいと思っていました」。球界最年長左腕をがっくりとさせた。

 2点を先制された直後の四回。無死満塁で打席に向かった。石川のカットボールに詰まりながらもフルスイング。右翼の太田は落下地点に届かず、同点の2点適時打となった。「先制された後でしたし、すぐに同点にできたのは良かったと思います」。満塁では8打席目で今季の初適時打。逆転を呼び込んだ。

 前日11日に連勝が「11」でストップ。試合後には「明日の試合がすごい大事になってくる」と、すぐに次戦へ視線を向けていた。だからこそ、個人の結果よりも「勝てたというのが一番良かった」。そして勝ったからこそ、反省も忘れなかった。

 自ら「その中でも反省があります」と切り出したのは、小幡の勝ち越し打などで三塁に進み、豊田の遊ゴロで挟殺プレーとなり、アウトになった場面だ。「もうひと粘りできなかった。僕の責任でもあるので申し訳ない」。結果的には豊田の走塁ミスとなったが、後輩に全てを背負わせることはなかった。これが慕われる要因でもある。これからも背中で引っ張り続ける。

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