阪神・前川 復調兆し2カ月ぶり適時打「しっかり自分のスイングができました」一塁から激走大山に感謝

 「広島1-6阪神」(8日、マツダスタジアム)

 まだまだ暑さが残る二塁上でお決まりポーズを繰り出して、気持ち良さそうにカモメを羽ばたかせた。4試合連続スタメンの阪神・前川右京外野手が約2カ月ぶりの適時打をマーク。「結果的に久しぶりの長打になって良かったと思います」と確かな手応えを両手に残して、9連勝に貢献した。

 2点リードの四回1死だ。四球を選んだ大山を一塁に置いての第2打席。「積極的にスイングしていく意識」を持って、2球目のツーシームを完璧に捉えた。左中間に伸びた打球は、中堅・中村奨の必死のジャンプも届かず適時二塁打に。「案外シャープに打てたので、あの打席は良かったかなと思います」。自画自賛の一撃は5月16日・広島戦(甲子園)以来、36打席ぶりの打点にして適時打となった。

 「しっかり自分のスイングができましたし、大山さんも一塁からよく走ってくれたおかげでタイムリーになってくれて良かったです。久しぶりの打点でもあるので、感謝したいです」。一塁走者・大山の“足スト”も受けて、貴重な3点目をチームにもたらした。

 先月17日に再昇格を果たしてからも、快打連発とはいかず苦しい日々が続いていたが、復調の兆しは残した。「こういう一打を増やしていかないといけないと思うので、明日からも頑張ります」。一本で満足するわけにはいかない。苦境で響かせた快音を自信につなげたい。

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