阪神・村上 1カ月ぶりセ・トップタイ8勝目 7回1失点耐えてつかんだ「いつか粘っていれば逆転してくれると思っていた」

 「DeNA1-7阪神」(4日、横浜スタジアム)

 ベンチに向かって歩きながら何度もグラブをたたいた。抑えていた感情が爆発。阪神・村上が7回1失点で、リーグトップタイの8勝目をつかんだ。

 「1点もあげられないので、向こうもどうにか1点という形だったんですけど、でも落ち着いて投げられた」

 1点ビハインドの七回。先頭からの連打で無死一、三塁となったが、続く京田の二ゴロで二塁・中野が本塁へ送球。三走・山本を挟殺プレーでアウトとし、1死一、二塁に。ここで代打・筒香と対峙(たいじ)する。

 カウント2-2から、外角低めに投じた5球目の149キロ直球は惜しくもボール判定に。思わずしゃがみこんだが、すぐに切り替え、148キロ直球で空振り三振を奪ってほえた。続く桑原には10球中9球を直球勝負。「最後ストレートのかかりが良かったので、そこで押した」。厳しい判定に球場内もどよめき、村上も天を仰ぐ場面もあった。それでも最後は中飛に打ち取り、虎党からの大歓声を浴びた。

 5月30日の広島戦で7勝目を挙げてから勝ち星が遠のいていた。ここまで5試合全てで100球以上の熱投。防御率も1・76とエースにふさわしい好成績だったが、勝利に恵まれなかった。

 この日もマウンドを降りてからだった。接戦を守り切ったからこそ起こった逆転劇。「いつか粘っていれば逆転してくれると思っていたので、それがただ八回だっただけということで。打者の方には感謝したい」とチームメートに感謝した。

 1日にはオールスターのファン投票結果が発表され、2年ぶり2度目の選出となった。「いい投手がたくさんいる。その中でも選んでいただいたことは光栄ですし、その名に恥じないようにしっかりやっていきたい」。金曜日を任され、粘り強く投げてきた結果が投票にもつながっている。

 「勝ちが付いたらそれはうれしいけど、試合を作ることが先発の役目。今日もこういうふうに試合を作れたのでよかった。チームに勝ちが付くのが一番」。白星を積み上げ、Vロードへ引っ張っていく。

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