阪神・デュプランティエ 7回0封で4勝目「素晴らしいリード」坂本に感謝 岩崎とウイニングボール譲り合い
「ヤクルト0-2阪神」(28日、神宮球場)
豪快に腕を振り上げ、ガッツポーズ。阪神・デュプランティエが7回無失点で今季4勝目。「いい登板ができたよ。坂本選手が素晴らしいリードをしてくれて、分析の人たちがいいデータをそろえてくれた。(初登板の神宮も)楽しく投げることができたよ」。最高気温33度の神宮球場で余裕すら感じる笑みを浮かべた。
2点リードの七回。先頭の内山に右前打を打たれたが、オスナを直球2球で追い込み二ゴロ併殺に打ち取る。最後は宮本に粘られながらも、低めの152キロ直球を投じて見逃し三振。これで16イニング連続無失点。力強い投球でアツい球場をさらにアツく沸かせた。
初回も先頭の並木に左前打を許した。それでも後続は2者連続三振などで斬り、単打3本でツバメ打線を封じ込んだ。「最初の回から体重移動がうまくできなかった。攻撃陣が長いイニングを作ってくれたので、その中で修正することができたよ」。チームメートへの感謝も忘れなかった。
デュプランティエの大きな魅力は「見る」こと。相手チームの打者はもちろん、投手やチームメートの特徴もきちんと押さえ、「もし自分がこのピッチャーだったら、どう投げるだろうっていうふうに考えるよ」と常に投球のイメージを膨らます。その上で「ここの場面に有効な球は自分の球種だとこれかな」と自身と照らし合わせている。
2017年、ダイヤモンドバックス傘下のマイナー時代にもらった友人の言葉がきっかけとなった。「バッターのボールに対しての反応、顔の動きとか。細かいところを見ると、パターンがあることがわかるって言われて」。これを機に「楽しく試合を見るようになった」と引き出しを増やしてきた。
試合終了後は岩崎とウイニングボールを譲り合うほほ笑ましい一幕もあった。最後は助っ人の手に渡り、「先輩からもらったボールなので大事に取っておきたい」と話した。「ファンの声援のおかげで疲れずにエネルギーにあふれて投げることができたよ」。たくさんの声援に手を振る姿は頼もしさが増していた。
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