阪神・大山 今季初の2戦連発!日ハムキラー健在 四回OS2者連続 敗戦の中でも希望見せた
「日本ハム5-4阪神」(4日、エスコンフィールド)
確信の当たりだった。心地いい感触がバットから手に伝わる。前夜に決勝ソロを放った阪神・大山悠輔内野手が2夜連続で放った特大の一発。いつもは全力で走り出す主砲も、この時ばかりは舞い上がる白球を見上げてゆっくりと走り出した。敗戦の中でも希望を見せた。
0-2の四回1死。ネクストから先発・加藤貴の投球フォームを見ながらフルスイング。4番・佐藤輝が右翼スタンドに14号ソロを放ったのを見届けて打席に入る。いいイメージはできていた。
カウント1-2から外角高めのカットボールを完璧に捉えると、左翼スタンドの上段に着弾した。24年8月21、22日のヤクルト戦以来となる今季初の2試合連発は一時同点の4号ソロ。締まった表情はナインの元へ戻ると柔らかい笑顔に変わった。
佐藤輝と大山の2者連発は23年10月4日のヤクルト戦以来2度目。今季初のOSアベック弾に、ビジター球場とは思えない大歓声が起こった。
前日の日本ハム戦で猛打賞の活躍を見せた大山。22年の交流戦では7本塁打を放ち、21打点で2冠を獲得するなどここぞの勝負強さが光る。日頃から「準備」を大切にしているからこそ、対戦経験の少ない相手でも結果につなげることができている。
それでも手放しでは喜ばない。二回1死は見逃し三振。六回1死一塁は前日に本塁打を放った玉井に空振り三振を喫した。さらに八回2死。1点差に迫る佐藤輝の2発目を見届けた後に一邪飛。追いつくことができなかった。
「チームが勝つことが一番」とよく口にする。何より勝利を思う大山にとって悔しい敗戦となった。試合後は口を固く結び、チームバスに乗り込んだ。失敗に学び、失敗を生かし、成功につなげる。最終戦は勝ちきって笑顔でホームに帰る。
◆佐藤輝&大山のアベック弾&打点 佐藤輝と大山のアベック弾は通算13度目で2者連続は2023年10月4日・ヤクルト戦初回以来、2度目。勝敗成績はこの日で8勝5敗に。また、アベック打点は今季11度目で前回5月24日・中日戦に続いて連敗。今季勝敗は8勝2敗1分けとなった。
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