元阪神・鳥谷氏が「NPO法人Kizuna」設立 中学部活問題などに言及「今度は支える側として」
元阪神の鳥谷敬氏が27日、大阪市内で自身が理事長を務める「NPO法人 Kizuna(きずな)」の設立発表会見に参加した。
同法人はスポーツを通じた青少年の健全育成と問題解決、地域における教育、福祉、交流の促進などを目的に立ち上げられた。今後は関西地域を中心に学校・地域団体・行政・企業などと連携しながら実績を積み重ねていく。
昨年の秋頃から設立に向けての話が上がり、鳥谷氏が老人ホームや保育園などに足を運ぶ中で「引退したアスリートの価値を知るタイミングがあった」と実感。アスリートのセカンドキャリアの選択肢を広げる考えも設立のきっかけとなった。
中学校の部活問題にも言及し、「中学生が運動する機会を失っていくんじゃないか」と危機感。「子どもたちがスポーツ離れをしないことと(アスリートの)セカンドキャリアがつながった」と引退したアスリートと地域の子どもたちをつなげてスポーツとのつながりを深めていく方針を示した。
「現役の時は全く考えていなかった。引退して他のアスリートの現状だったり、取材に行ったりしてアスリートってたくさんの人に支えてもらっている。今度は支える側としてなにかできないかなと思った。子どもたちがスポーツを通じていろんな思いを持つというところにつなげていきたい」と意気込んだ。
関連ニュース





