阪神 不敗神話27で止まった 佐藤輝12号&大山2点適時打の一時同点も“疑惑の一球”で敗戦
「中日5-4阪神」(24日、バンテリンドーム)
不敗神話が止まった。阪神は佐藤輝明内野手(26)が二回に12号ソロを放ち、大山悠輔内野手(30)が六回に2点適時打。2人がそろって打点を挙げた試合は27戦無敗だったが、八回に勝ち越され競り負けた。最後に中野拓夢内野手(28)が見逃し三振に倒れた“疑惑の一球”を巡って、藤川球児監督(44)の苦言は止まらなかった。
高々と舞い上がった大山の打球は左翼フェンスまで伸びた。走者2人が一気に生還。一打で試合を振り出しに戻し、虎党のボルテージを一気に上げた。
2点を追う六回だった。高橋宏の制球が乱れ、近本と中野が連続四球。好機を広げ、2死一、三塁となったところで大山に打席が回った。高橋宏に対して昨季は12打数1安打、打率・083と苦しんだが、今年は違う。4月11日の対戦では初回に中前打を放っていた。
この日も「とにかくランナーをかえすことだけを考えて、集中して打席に入った」と2球目のカットボールを迷いなく振り抜いた。左翼フェンス直撃の打球を直接つかんだカリステが捕球をアピール。中日側がリクエストを要求したが判定は覆らず。正真正銘の2点適時二塁打で同点に追い付き、仕事を果たした。
16日には自己ワーストの21打席連続無安打を記録するなど低迷していた打撃も、最近は好調だ。20、21日の巨人戦(甲子園)では2試合連続の猛打賞。21日に2打点を挙げ、22日には2ランを放つなど勝負強い打撃で打線を引っ張っている。
これで5試合連続安打となった。ただ、必死に放った一打も勝利にはつながらなかった。「勝ちにつながれば良かったが」という報道陣の問いかけにも「その通りです」とだけ話して、足早にバスに乗り込んだ。次戦こそ自身のバットで白星を導く。
◆佐藤輝&大山でアベック打点なら連続負けなしがストップ 佐藤輝と大山の2人がそろって打点を挙げた試合は、2023年10月4日のヤクルト戦で敗れたのを最後に、24年4月3日のDeNA戦から25年5月3日のヤクルト戦まで1分けを挟んで27戦連続で負けなしだったが、この日は佐藤輝が1打点、大山が2打点を挙げながらチームは1点差で惜敗。連続負けなしは27でストップした。
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