阪神・中野「いいピッチャー」“無失点男”山崎から3安打 七回死球で倒れこむも「頑張ります」

 「巨人6-4阪神」(7日、東京ドーム)

 小さな体で懸命にグラウンドを駆け回った。阪神・中野拓夢内野手が痛みにも負けず、3安打でフル出場。「いいピッチャーってわかってたんで。早めに仕掛けていこうかなと思ってました」。“無失点男”の山崎から快音を響かせ、テンポを狂わせた。

 初回1死。ボテボテの遊撃へのゴロだったが快足を飛ばした。これがチーム初安打。三回には先頭で中前打を放つと、森下の二塁打で中堅のヘルナンデスがファンブルする間に、一時同点のホームイン。五回1死でも左前打で森下の2ランを呼び込んだ。

 相手は試合前まで開幕から35イニング連続無失点の右腕。「やっぱりストレートも強くなってましたし、フォークも低めに集まっていた。そこは去年と違うかなと思います」。好投手だからこそ積極性を忘れなかった。

 七回には高梨の直球を背中に受けた。あまりの痛さに倒れ込み、試合後もアイシング。少し足取りも重く、相当なダメージがあったに違いない。でも、強くたくましく立ち上がった。「頑張ります」。最後は言葉を絞り出し、ファイティングポーズは崩さなかった。

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