阪神・佐藤輝 これぞ4番の先制V撃 「こどもまつり」での活躍「いいところを見せられたのでよかった」

 「阪神4-0ヤクルト」(2日、甲子園球場)

 甲子園に響くチャンステーマ、歓声の大きさが今の期待値を感じさせる。それに応えるのが今年の阪神・佐藤輝明内野手(26)だ。結果を出した男は何度も手をたたいた後、ベンチへ向かって両手を上げた。

 「ある程度狙いは絞っていきました。(村上が)しっかり投げてくれていたんでね。つないでもらったチャンスをものにできてよかったです」

 均衡を破る大きな一打だった。0-0の六回、1死一、二塁の好機で打席に立つと、吉村の甘く入ったフォークを「いい反応ができた」と捉えた。鋭い打球はあっという間に二遊間を破る中前への適時打。この一打で自身4戦連続打点を記録。26打点は両リーグ最多と、完全に手が付けられない状態になっている。

 この日からの3連戦は、毎年恒例となっているゴールデンウイークこどもまつり。スコアボードの名前はひらがな表記となった。さらに今季は「こどものころのじまんばなし」が追加で表示されることになり、そこには「タイガースジュニアに選ばれたこと」と小学6年生時代に、阪神のユニホームを着てプレーした思い出を挙げていた。

 自身も少年時代は一人のファンとして通った甲子園。「かっこいいなと思って見てました」とグラウンドで躍動する阪神の選手たちが、まぶしく映っていた。時をへて、タテジマに袖を通すと、今ではこどもたちから憧れられる存在になった。「すごいうれしいことですし、しっかりいいところを見せられたのでよかった。まだまだそう思ってもらえるように頑張りたいです」と表情を緩めた。

 4番として打線をけん引し、チームの連敗ストップに大きく貢献。森下、大山とのクリーンアップ打点そろい踏みはこれで、18戦負けなしとなった。5月もいいスタートを切ったが「やることは変わらない」と、これまでのスタンスは崩さない。頼れる背番号8は「粘り強い野球を続けて、勝ちを積み上げていきたいと思います」と力強く語った。

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