阪神・ドラ1伊原 いざ先輩斬り 27日聖地で初「伝統の一戦」先発へ 岡本&泉口に内角グイグイ強気の勝負宣言
20日の広島戦(甲子園)でプロ初勝利を挙げた、阪神のドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が21日、甲子園での投手指名練習に参加。次回登板予定となる27日の巨人戦での“先輩斬り”を誓った。開幕からここまで無失点を続ける中、自身初体験となる甲子園での伝統の一戦へ闘志を燃やした。
プロ初勝利から一夜明けた伊原の視線は、早くも次戦へ向いていた。智弁学園高の先輩で、巨人の4番を務める岡本を「先輩だからというより、球界を代表するスラッガー」と最大限リスペクト。相手の主砲が、打線のキーマンとなることをしっかり自覚している。
ここまで岡本は打率、本塁打、打点と打撃主要3部門でリーグ2位につけている。左腕は「やっぱりいい打者の前にランナーを置かないことが大切」と警戒。そこでポイントとなるのが、もう一人の先輩だ。NTT西日本で1学年上だった泉口。ここ7試合続けて1番に座り、その間、打率・346と絶好調だ。「泉口さんとは1年野球も一緒にしてたので楽しみな部分はある」と対決を心待ちにした。
そんな“怖い”先輩たちにも、臆することなく挑む。「そういうの(内角を攻めること)をしていかないと抑えられないと思う」と持ち前の強気の投球を宣言。「とにかく勢いに乗らさないように、ピシャッと抑えれば、おのずと打撃にも流れを持ってこれて、いい試合運びができると思う」と力を込めた。
4日には敵地で伝統の一戦を体感したが、甲子園では初めてとなる。「もちろんすごい盛り上がりになると思いますし、たくさんの応援があるのは変わらない。自分を後押しするのは間違いないと思うので楽しみ」と心躍らせた。
プロ初先発となった20日の広島戦では、5回無失点で初白星をつかむなど、デビューからここまで7試合無失点。ただ「あんまり気にしないようにしてます」と涼しい表情。「点が入ることもありますし、どういうふうに最少でしのげるか」と多くのパターンを想定し、準備を進めている。
この日は甲子園での投手指名練習に参加。長時間ジョギングを行うなどして汗を流した。「疲労は少しきてますけど、しっかり調整できれば全然いける」と心地のいい疲れの様子。巨人戦初先発で勝てば、21年の伊藤将以来のこと。次回登板に気合十分のドラ1左腕が、快進撃を続ける。
◆阪神・新人投手の巨人戦初先発勝利 阪神の新人投手がプロ1年目に巨人戦初先発で勝利すれば、2021年4月7日の巨人戦(甲子園)で、伊藤将が7回6安打1失点に抑えてプロ初勝利をマークして以来となる。近年では13年8月の藤浪、16年7月の青柳が巨人戦初先発で勝利を挙げている。また、94年5月には藪恵市(当時)が巨人戦初先発で完封を演じ、プロ5勝目を挙げている。
関連ニュース





