阪神2軍・村上 快幕へ万全態勢 ウエスタン開幕戦で“予行演習”5回0封 平田2軍監督「格が違う」

 2軍の開幕戦、大勢のファンで埋まるスタンド
 大勢のファンでスタンドが埋まる2軍開幕戦に先発し、投げ込む村上(撮影・田中太一)
 先発し投げ込む村上(撮影・田中太一)
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 「ウエスタン、阪神3-5広島」(14日、日鉄鋼板SGLスタジアム)

 グラブを一つたたき、ホッとした表情でマウンドを降りた。開幕投手に内定している村上がウエスタン・リーグ開幕戦で先発し、5回3安打無失点。自身初の大役へ順調な仕上がりを見せた。

 「(2軍監督の)平田さんに(公式戦)初勝利をプレゼントできるように、点を取られないように頑張りました」

 0-0で迎えた五回。先頭の渡辺に二塁打を許すと、右腕の表情が変わった。ここまで長打を許さない投球を続けていたが、さらにギアを上げた。

 続く大盛を遊ゴロに仕留めると、磯村への3球目にこの日最速となる150キロをマークし、最後は浅めの右飛に抑えた。久保にも150キロの直球を連続で投じ、右飛に封じた。先発マスクをかぶった町田は「ピンチになった時にもう1個ギアが上がって、打者も対応できなくなった。すごさを感じました」と、1軍でローテーションを担う投手の水準に舌を巻いた。平田2軍監督も「やっぱり仕上げてきてるよ。格が違うもん」と手放しでたたえた。

 敵地で広島と対戦する「3・28」のマウンドに向けて順調にステップを踏む。「あと1試合、来週もオープン戦で登板がありますし、次は100球くらい。自分の良いボールを100球連続で投げたい」。言葉に自信がこもるのも、万全の調整ができているからこそ。開幕戦でチームを勝利に導くため、力強く腕を振り続ける。

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