阪神・門別 5連続空振りK斬り!実戦15回0封 開幕ローテへ大前進、3・29開幕2戦目有力
「オープン戦、阪神4-5DeNA」(8日、甲子園球場)
開幕2戦目は俺に任せろ!阪神・門別啓人投手(20)が4回2安打無失点の好投で開幕ローテ入りへ前進した。ピンチを背負いながら粘りの投球を見せ、5者連続空振り三振を奪う場面も。藤川球児監督(44)は開幕ローテ入りを明言しなかったが、これで実戦15イニング連続無失点と猛アピールに成功した。
門別はグラブを小さくたたくと、少しほっとした表情を見せた。またスコアボードに0が刻まれる。開幕ローテにまた前進した瞬間だった。四回、四球、安打、四球で無死満塁のピンチを迎えた。
「もう絶対に点数をあげたくなかったので、狙いは三振でした」
山本を内角直球で三邪飛とすると、加藤は初球の直球で3-2-3の併殺打に。最大のピンチを切り抜け、4回無失点でマウンドを降りた。ただ、試合後は「最後の回、先頭で四球を出したのが課題。準備が足りなかった。入りが甘かったかな」と反省が口を突いた。
収穫も得た。二回1死から圧巻の5者連続空振り三振。「絶対、三振を取るっていったわけじゃなくて、追い込んだ後の変化球の(カウント球と決め球の)区別をつけることを意識して。その結果が三振になってよかった」と笑顔を見せた。
しかし、ここでも反省を忘れない。「コースを要求通り投げないといけない。オープン戦だから振ってくれたところはあると思う」。三回先頭、石上へのフルカウントからの7球目。栄枝は外に構えたが、門別の投じた直球は内角へ。結果的には空振りを奪い、「ああいうボールもたまに使えると分かったのは良かった」とプラス面もあったが、課題も残った。
試合前には女房役の栄枝に申し出て打者の左右を問わず内角を積極的に攻めた。「一番良かった」と振り返ったのは三回2死、梶原との対決。2球連続で内角へのスライダーを投じて見逃し、空振りで追い込み、「そういうのが増えていったら楽になるので増やしていきたい」とうなずいた。
初回無死では小幡の好守にも助けられ、粘りの投球で結果を残した。藤川監督は「ボールはよかったと思いますね」と称賛しながら、「でも、コンビネーションとか、バッテリー間の使い方がね」と課題も口に。開幕ローテ入りには「まだ分からないですね」と明言を避けたが、これで実戦15イニング連続無失点と猛アピールになっていることは間違いない。
このまま土曜日で回れば開幕2戦目となる3月29日・広島戦(マツダ)の登板が有力。16日のカブス戦(東京ド)での登板の可能性もあり、「真っすぐでどれだけ通用するかっていうのを試すいい機会だと思う」と目を輝かせた。自身も「勝負の年」と位置づける高卒3年目。結果を残し続けて合格点をつかみ取る。
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