【藤田平氏の眼】打席で余裕すら感じさせる阪神・前川 成長を感じさせた第2打席
「オープン戦、阪神6-0DeNA」(7日、甲子園球場)
阪神・前川右京外野手(21)が初回、DeNAの開幕投手・東から右翼席に2試合連続の3号2ラン。藤川球児監督(44)に“甲子園初勝利”をプレゼントした。オープン戦通算打率・500、3本塁打、6打点の頼もしい姿に、デイリースポーツ評論家の藤田平氏は打席での余裕を感じ取り、修正された打撃フォームも評価。昨年以上の打率を残すことを期待した。
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3番に座った前川の打撃が際立っていた。昨年1軍を完走したことで、かなり自信をつけたのだろう。いろいろなことを考えながら打席に立っていたように見えた昨年と違い、今年は打席で余裕すら感じさせる。
体重を4キロほど増やしたと言っていたが、体格だけではなく、構え自体もどっしりとしてきた。投手側に突っ込みがちだったフォームも修正され、体が残ることでさまざまなボールに対応することが可能になっている。
東の失投を見逃さなかった初回の本塁打も見事だったが、成長を感じさせたのが三回の第2打席。前川の“泣きどころ”でもあるインサイド寄りの球をうまくファウルでしのぎ、最後は外角直球を逆らわず左前へ運んだ。自分の打てるポイントを分かっていて、粘りながら安打にできる球を待てているのは余裕があるからこそだろう。
現状では6番を打つことが想定されるが、前を打つ主軸の調子によっては、この日のようにクリーンアップを任せることも十分に可能。打率についても昨年以上の数字を期待できそうだ。
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