【岡義朗氏の眼】阪神 自主性が実った充実のキャンプ 〝やらされ感〟はないのに、ピリピリした集中力があった

 「阪神春季キャンプ」(28日)

 阪神は2月28日、宜野座キャンプを打ち上げた。デイリースポーツ評論家の岡義朗氏は「〝やらされ感〟はないのに、ピリピリした集中力があった」と評価した。

  ◇  ◇

 藤川新監督初めての春季キャンプが打ち上げを迎えた。結論から話せば非常に実り多きキャンプとなったはずだ。

 岡田前監督のいい部分を継承しつつ、藤川監督ならではの色もしっかりと出せていた。選手の自主性を重んじることと並行して、その選手たちは自身のテーマを丁寧にこなしていく。“やらされ感”はないのに、ピリピリした集中力があった。

 投手のけん制練習一つをとっても、形をなぞるのではなく、試合と同様の全力で取り組む。強い直球に対応するというチームの目標の中で、打撃練習も5球で回し、1スイングも無駄にしないことで精度を高めていた。

 個々のテーマに沿って、自主的に身につけた技術は“生きたもの”になる。それは、不調に陥った時、試合でうまくいかなかった時などに、自分で修正できる技術だ。ここから始まるオープン戦に向けても、安心感を持って臨める。

 こうしてチーム全体が自主的な取り組みをする中で、当然、感化されたであろう門別、高寺をはじめ、1軍ベンチを狙う層も出つつある。若手からベテランまで充実を感じるものとなった。

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