阪神・大山激白!5番の覚悟 全て「背負う」3番輝&4番森下のため 使命感がモチベーション「大変だけど幸せ」

 阪神・大山悠輔内野手(30)がデイリースポーツ評論家・狩野恵輔氏(42)と対談した。シン・猛虎打線の5番を任されることが決まっている今季、クリーンアップを組む3番・佐藤輝、4番・森下のために全てを背負う覚悟を激白。森下に送ったアドバイスに込めた思いも明かした。覇権奪還を目指し、使命感をモチベーションに変えてプロ9年目の戦いに臨む。

  ◇  ◇

 狩野恵輔氏(以下、狩野)「キャンプはどう?」

 大山悠輔(以下、大山)「すごくいい時間を過ごしています」

 狩野「30歳になって、キャンプの入り方って何か変えたりしている?」

 大山「気持ちの部分はいつもと一緒ですね。1年1年勝負というところで。やっぱり目の前のことは大事だと思うので。その1年間というところはすごく考えていますし、1年間戦う体、メンタルをしっかり作る準備というのはしてきました。体のコンディション面というのは、ちょっと変えているところもやっぱりあるので。30歳になって体の変化というのが出ると思うので」

 狩野「FA宣言して残留したことで、タイガースをどうにかという気持ちが強いと思うけど、今年少し違う面もある?」

 大山「そこはもう、いつもと同じようにというのはありますね。1年1年勝負という気持ちを持っていないと戦えないと思うので。そこの気持ちは自分でしっかり作るものですし。その中で、複数年契約を結んでもらったという事実はあるんですけど、そこはいったん置いといて。1年1年、今年に懸けるという気持ちは作らないといけないと思っていますし、作らないと他の選手にもそうですし、いろんな方に失礼になってしまうと思います」

 狩野「森下君が今年は4番になる。今のところは3番は佐藤輝君、5番は大山君。森下君に聞いたら『大山さんが後ろにいたらすごく助かります』と。4番を若い時に打って、後ろに先輩がいたということで、苦労しているからやっぱり助けたいという気持ちはある?」

 大山「いやもう、それが一番ですね。僕が実際3年目に4番を打たせてもらった時に、後ろに福留さんがいてくれたことで、僕の中でもそうですし、その存在はすごくかっこいいなって思っていたので。自分(の年齢)を上から数えたら早くなるという中で、年下の選手も多いので、今度はそういう役割をしないといけないと思います」

 狩野「アドバイスはした?」

 大山「『頑張れよ』って(笑)。でも、何も考えずにじゃないですけど、しっかり野球というか、自分に集中してやってほしいと思っています」

 狩野「何かあったら俺に任せろ、君はもう思い切ってやってくれって、いうね」

 大山「もう僕はいろんなことを背負おうと思っているので。森下だけじゃなくて、その前を打つ人もいると思いますけど、(佐藤)輝明もそうですし、その2人が自分の好きなようにやってもらうためには、僕はしっかりしなきゃいけないので。勝敗であったり、そういうところ(勝負どころ)が全部僕に来てくれればいいなと思っています。逆に僕に当たってほしいと思います」

 狩野「大丈夫なんか。俺はそっちが心配だよ。いつも全部背負っているから。でも性格だもんね。5番でも背負う。若いチームってことやんね」

 大山「そうですね。それもそうですし、やっぱり背負えることって、もちろん大変なこともありますけど、幸せなことだなと思いながら、プラスにポジティブに考えていくことも大事なのかなと思うので。いい意味で自分のモチベーションにしていくっていう考え方もしていきたいなと思っています」

 ◆大山 悠輔(おおやま・ゆうすけ)1994年12月19日生まれ、30歳。茨城県出身。181センチ、95キロ。右投げ右打ち。内野手。つくば秀英高、白鷗大を経て、16年度ドラフト1位で阪神入団。17年6月23日・広島戦(マツダ)で1軍初出場(代打)。同7月1日のヤクルト戦(甲子園)でプロ初安打となる本塁打を放つ。23年には.403で最高出塁率のタイトルを獲得、ベストナイン、ゴールデングラブ賞にも選出された。

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