「阪神２軍春季キャンプ」（２５日、具志川）

　阪神が具志川キャンプを打ち上げた。平田２軍監督は「若返ったね。充実した２５日間を過ごせました」と振り返った。

　「これだけたくさんのファンの方に具志川に来ていただいて、選手たちは見られているという中で張り切ってキャンプに打ち込んでくれました」とファンに感謝。選手に対しては「勝負はこれから。まだ１軍２軍じゃないんで。具志川組は今日帰阪するけど、１年を通して勝負だということで強いハートを持ってね。昨日の練習試合で結果が出なかった選手、出た選手、いろいろいるけど、下を向いている暇はないので、強い気持ちを持って。２７日から尼崎の素晴らしいＳＧＬスタジアムで練習ができるので、しっかり勝負できるように頑張っていこう」とメッセージを送った。

　新戦力の台頭にも手応えが残った。「百崎を含めてコンちゃん（コンスエグラ）、下の名前はわからんわ（笑）。ジーン（アルナエス）とかね。他の野手もすごく頑張ってくれたけど。ピッチャーの工藤と早川、リハビリから頑張っている伊藤稜、昨日もいいピッチングをしてくれたし、支配下の枠もある。そのへんを目指して取り組んでくれていましたね」とうなずいた。

　糸原、原口、岩崎らも若手の手本となった。指揮官は「まだベテランじゃない。まだ若い」と力を込め、「（ブルペンでの）球数を見ても岩崎が一番投げている。若い選手は何で岩崎さんは１人だけ９００球も投げているのだろうとか。安定したフォームとかコントロールというのは、無言の教科書というかな。岩崎や島本や岩貞がしっかりと若いピッチャーに示してくれましたよ。そういう点では若いピッチャーは物足りない。彼らを参考にして、ブルペンで打ち込む姿勢をもっと勉強してほしいよね」とさらなる奮起を促した。