阪神・ドラ5佐野 初安打から3安打大暴れ 「宜野座に行けなかった悔しさある」負けん気強さバットで証明
「2軍練習試合、阪神14-7エナジック」(24日、うるま市具志川野球場)
強風が吹き荒れる具志川でも、新人が打って走ってユニホームを黒く汚した。阪神ドラフト5位の佐野大陽内野手(23)=日本海L富山=が対外試合での初安打から3安打の大暴れ。「逆方向にも打てるのが僕の魅力」と基本に忠実なセンター返しで快音を奏でた。
まずは二回1死で強烈な中前打。四回1死、六回1死でもヒットゾーンに打球を運んだ。沖縄での最後の実戦で好内容。そして、打撃よりも盗塁を自己評価した。二回の出塁後には次打者の2球目で二盗成功。「1個走れたのは成長かなと思います」。確かな収穫を手に、帰阪できそうだ。
この日は心のどこかに悔しさを持っていた。同期の町田が宜野座の試合に呼ばれ、適時二塁打とアピール。「宜野座に行けなかったという悔しさもある。最後、2月にやってきたことを出せて良かった」。負けん気の強さをバットで証明した。
具志川組は25日にキャンプは打ち上げ、3月1日の2軍新球場のオープニングゲームに臨む。「引っ張りの強い打球や長打を、帰っても求めてやっていきたい」と佐野。具志川での鍛錬の日々を無駄にはしない。
◆佐野 大陽(さの・たいよう)2002年2月14日生まれ、23歳。静岡県出身。178センチ、86キロ。右投げ右打ち。内野手。常葉大橘高、中部大、日本海L富山を経て24年度ドラフトで阪神から5位指名。柔らかいグラブさばきで堅実な守備が持ち味。打撃も広角に打ち分ける器用さがある。
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