「２軍練習試合、阪神１４－７エナジック」（２４日、うるま市具志川野球場）

　阪神２軍は１４得点で大勝したが、投手陣は１３四死球で７失点と精彩を欠いた。

　先発の伊藤稜は無失点ながらも２四球。佐藤蓮は押し出し四球も含む３四球、ベタンセスも３四球と荒れた。森木は５四死球で打者一巡の攻撃を食らうなど、なかなか修正できなかった。

　打線は育成助っ人のコンスエグラが来日初本塁打となる、弾丸ライナーでの２欄。井上や小野寺にも一発が飛び出した。ドラフト５位の佐野（日本海Ｌ富山）は３安打をマーク。攻撃陣は活発だった。

　平田２軍監督の一問一答は以下の通り。

　－コンスエグラが来日初本塁打を打った。

　「いやいや、コンちゃん、ホームランもさることながらね、走塁も意欲的にやってくれてる。四球もね今、（カウント）３－２からの配球とか、いろんなことを勉強させてる。そういった意味では、この２試合はすごくいい感じですけど、これからだと思うよ。またＮＰＢっていうか、そういうピッチャーとかに当たるんでね。そういうところでまだ勉強だと思うけど、取り組みというか、やってることが馴染んでる感じがあるのかな。こうやってゲームをやることが１番の練習になる。そういった意味では良かった」

　－新人の佐野も３安打を放った。

　「長打力というより、右にも打てるし、そういうバッターになっていかなあかんし、そういうタイプだね。センター中心に。去年、独立リーグでホームランゼロだって言ってたから。率が３割以上打ってましたって言ってたんで、そういうバッターを目指してね。今、セカンドにもチャレンジさせたり、いろんなポジション守らせて」

　－井上と小野寺も一発が出た。

　「広大（井上）は降りてきて、北川コーチと取り組んでる去年のノーステップに戻して、ちょこちょこヒット出てる。風があったとはいえ、いい打ち方してるからホームランになるんだよね。そういったところでまた力つけていってくれればいいんだけど」

　－投手陣は制球に苦しんだ。

　「フォアボール、１３個か。やっぱり最後、漆原（三者凡退）が投げたらな、そういうやっぱり違いを感じてほしい。感じてるだろうしな。あまりにも制球力がなさすぎるわね。これはもう、やっぱりブルペンで投げなきゃいけないんだよな。コントロールつかんよ、投げないとね。本人が一番わかっていることだけど、ストライク入らんかったらピッチングにならんもん。そこはこれからどんどんどんどんやっていくしかないよ」

　－熊谷が最後に交代した。

　「ちょっと足が重くなったというか。大事をとって代えたんだけど。ちょっと冷えているしな」

　（自ら）

　「まあちょっと、最後の漆原で違いが…。やっぱり今まで１軍のピッチャーばっかり見てきたんで、俺も１回ぐーっとレベルを落とさなきゃいけないのかなって思って。漆原みたいなのばっかり見てきてるんだもん。そうやろ？そこは俺も我慢のあれになるよ。胃が痛くなる、ベンチで見てて。そこで苦しんでいるんだからピッチャーが。そこはなんとかしてあげないといけないし、コーチと取り組まきゃあかんやん」

　－キャンプの最後の試合だっただけに。

　「いや、こっちは何回も言うけど、漆原みたいなピッチャーばっかり見てるからね。そうやろ。ぐーっと見る目を変えなあかんと思ってるよ。レベルに合わせてね。でも、やっぱりストライク入らんなりに変化球でストライク取るとかさ。最後、森木なんか真っ直ぐで引っかけたり、抜けたりしたら、まずスライダーが自信あるなら、スライダーで取りゃいいやん。そういうところもゲームなんだから。それで有利になって、真っ直ぐをちょっと試すだとかさ。ストライクも入らんなら、それなりの努力せなあかんやん。３ボールからでもスライダーを投げるってことは、スライダーが一番ストライク取れるってことでしょ。そやろ？佐藤（蓮）にしても、いつまでたっても。結果がやっぱり言われるからね。試してますっていうのは岩崎とかさ、島本たちが言うことで。そこで成長していってくれりゃいいけど。ストライクを取れる球種をまずしっかり磨くとかさ。このボールやったら３ボールからでもって。スライダー投げてるんやったら、スライダーが一番ストライク取れるんやん。有利にしといて、色々そこから組み立てるとかね。それからどんどん自信に繋がっていくのになと思うよ。やってる方は真っ直ぐを練習してて、真っ直ぐでっていうのもあるんだけど。それがストライク取れんなら変えなあかんやん。その辺も含めて、もっと勉強。ゲームやからいいんやで、ほんと。そういうところも勉強していかなきゃいかんし、レベルを上げていかなきゃいかんわね」