阪神・森下 快気祝い弾 4番いきなり!復帰即初打席3ラン インコース打ちに「自分の中でも成長を感じる一打」

 1回、先制3ランを放つ森下
 8回、味方打線が得点すると両手を上げて大喜びする森下(左から2人目)=撮影・田中太一
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 「オープン戦、中日6-9阪神」(23日、Agreスタジアム北谷)

 頼もしい虎の4番が帰ってきた!阪神の森下翔太外野手(24)が23日、中日とのオープン戦(北谷)で腰部の張りから実戦復帰。「4番・DH」で出場し、第1打席でいきなり涌井から左翼へ豪快弾を放った。オープン戦1号となる3ランは自身も成長を感じる一発に。シーズンへ向けて最高の再スタートを切り、藤川阪神のオープン戦初勝利に花を添えた。

 「持って来い、持って来い、森下っ!」。小雨の中、北谷の左翼芝生席から期待のコールが送られる。その歓声の元へ、「お待たせ!」と言わんばかりに白球を運んだ。

 「お互いまだ調整という形だと思うんですけど。自分もけが明けでやっぱり4番を言われているところで、結果として安心材料じゃないですけど、そういうところも意識していたので、1本出てよかった」

 まさに「復帰即」の一撃だった。初回1死一、三塁の好機で1打席目を迎えた。ボールを見るより、「自分のスイングをしっかりすること」を意識。涌井の内角直球に手を出すも左に切れ、ファウルとなった次の3球目だった。

 再び内角に来た直球に左肘を畳んで完璧に捉え、オープン戦1号となる3ランに。「頭でイメージしたものを体を使ってイメージすることで、イメージしやすくなる。修正というよりかは意識付けした」と振り返った。

 4番に指名されて臨んだキャンプだったが、12日に腰部の張りを訴えてからは別メニュー調整に。それでも段階を踏んで回復を目指し、前向きに過ごしてきた。「バッティングだけじゃなくて守備だったり、いろんなところを見つめ直す時間ができた。柔軟性、体幹部を入れたりもできた」。9日の紅白戦以来の実戦復帰を果たし、即結果を出した。

 「インコースのボールを切れずにああやって打つことができたのは、すごく自分の中でも成長を感じる一打だった」と、昨年からの進化を感じる納得の一発にもなった。三回には高橋宏と対戦。二ゴロに打ち取られたが、「いいピッチャーを見られたのは良かった」と充実の汗をぬぐった。

 オフから継続して取り組んでいるのが中堅方向への強い打球とインサイドアウトのスイング。「練習でしかできなかったことを実戦で試せるのがオープン戦。始まったばかりですけど、すごく順調」と手応えを示した。

 この日は2打席で交代したが、今後の守備での出場にも「試合に出るからにはいつでも準備できる状態にはしている」と万全ぶりをアピールした。ここから開幕へ実戦は続いていく。「結果もそうですけど、自分の状態を上げていって、シーズンの1試合目からスタートダッシュが切れるような状態を1カ月間続けていきたい」。若き4番が覚悟を持って再スタートを切った。

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