阪神・森下 超速回復 腰部張り不安なし!全メニュー消化 藤川監督の出場示唆に「全然動ける」万全アピール
「阪神春季キャンプ」(21日、宜野座)
12日に腰部の張りを訴え、全体練習から外れていた阪神の森下翔太外野手(24)が21日、ほぼ全ての全体メニューをこなした。打撃など問題なく行った回復ぶりに藤川球児監督(44)は23日の中日とのオープン戦(北谷)での出場を示唆。虎の新4番がさすがの超速回復でファンの前に帰ってくる。
雨天の室内でもはつらつとした姿で、いつもの笑顔がはじけた。森下は全体アップ、キャッチボール、ノック、打球捕とこなし、最後はフリー打撃。全開でバットを振り込んだ。
「室内だったんでなんとも言えないですけど、もうできるかなと」
虎の新4番として臨んだキャンプだったが、12日に腰部の張りを訴え、全体練習から外れて別メニュー調整に。16日にキャッチボール、17日には打撃を再開させるなど段階を踏んで順調に回復してきた。
藤川監督は「元気そうにやっていましたけど、今日室内だったので。反動などが出てくると思うし、明日のゲームは外れますけれども」としながらも、「北谷あたり連れて行ければいいですけどね。明日の状態を見てですね」と23日の中日とのオープン戦での復帰出場を示唆。驚異の超速回復を見せ、森下自身も準備は万全だ。
「全然動けると思う。あとはピッチャーの球をしっかり見ていきたいんで、より多く試合に出られればいいかなと思っています」
別メニュー期間もプラスに捉えるのが森下の強みだ。打撃の状態はけがの前と変わらないといい、「むしろ考える時間もあったんで、よりいい方向に進んでるかなと思います」ときっぱり。宿舎に早く帰る分、動画を見返すなど、より多く自身と向き合う時間を過ごしてきた。
実戦は9日の紅白戦以来となるだけに「ピッチャーの球を見て感じることが増えると思う」と話す。「今は実戦を意識した中でフォーカスを合わせていきたい」とすでに実戦モードに入っている。
この日はブルペンでドラフト1位・伊原の打席に入り、コントロールの良さ、球の精度に感嘆。「ドラフト1位で即戦力として来た選手が試合に出て活躍すれば、チームとしてもすごく強くなると思うので、自分も含めて同い年なので頑張りたい」といい刺激にもなった。
今季4番を背負う若虎は、チームの顔として覚悟が違う。「オープン戦って言ってもね、勝った方が勝ち癖もつくと思うので。(監督は)結果ということは言ってなかったですけど、勝つに越したことはないんじゃないかなと思います」。待ちわびた虎党の前で、元気な姿でグラウンドを駆け回る。
【森下の過去2年 オープン戦初戦メモ】
▼23年2月25日 ヤクルト戦に五回守備から途中出場。近本に代わって1番右翼に入った。三ゴロ、空振り三振の2打数無安打だったが、「いい結果は出なかったけど、チーム自体は勝った(5-2)。スタメンで出られた時にまたアピールしたい」と前向きに話した。
▼24年2月23日 巨人戦に3番右翼で先発出場したものの、中飛、三ゴロ、中飛、遊失と4打数ノーヒットに終わり途中交代で退く。主軸として存在感を示すことができずチームも4-9で敗れた。
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