阪神の元監督が宜野座キャンプで目についた若手野手とは「ボールを捉える確率が上がっている」

 阪神の元監督でデイリースポーツ評論家の藤田平氏が、阪神の沖縄・宜野座キャンプを視察。若手で目についた野手の名前を挙げ、1軍生き残りをかけた競争を勝ち抜くために、一芸に秀でた存在となることを期待した。

  ◇  ◇   

 藤川監督が19日に1軍メンバーの絞り込みを進めていくと明言した。現時点で宜野座組の野手は21人。シーズンでは15、16人に減ることを考えれば、実績がない若手は今後の実戦で飛び抜けた結果やアピールが必要になる。

 キャンプインから映像をチェックしてきて、宜野座に来て実際の動きも見たところ1軍級の選手は順調だ。割って入ろうとしている高寺、井坪、山田らにとってはまだまだ壁は高いと感じる。現状を見る限りでは、開幕後の1軍は昨季と変わらないメンバーになるのではないかと感じている。

 ただ、高寺は面白い存在だ。プロ入りした時からいいスイングをしていたが、今年は打撃練習でボールを捉える確率がかなり上がっている。

 打者はフリー打撃で打撃投手の球ならば、8割ぐらいはバットの芯で捉えられないと、球速もキレもある1軍の投手は打てない。先日、福留氏もテレビ解説で話していたが、まさにその通りだ。高寺が存在感をアピールするならミート力を生かしたバッティングを突き詰めた方がいい。守備にはまだ課題があるが、打撃で結果を残すことができれば、藤川監督も頭を悩ますのではないだろうか。

 他の若手に目を向けると、高卒2年目の山田はいいモノはあっても、打撃も守備もまだこれからだろう。独特な打撃フォームをしている井坪は、2軍レベルなら打てるかもしれない。だが、キャンプのフリー打撃では捉える確率が高いとはいえず、1軍レベルに対応するのは難しいのではないだろうか。

 阪神ではレギュラーが決まっている選手以外でも代打なら原口、糸原らベテランが健在。守備走塁でも植田がおり、具志川組には熊谷もいる。

 高寺でも1軍生き残りは厳しいラインだろう。経験もあって一芸に秀でた選手との競争に勝つには、高寺にとって武器である打撃を磨いて、結果を出し続けるしかない。22日からの対外試合3試合で与えられたチャンスを生かして、先輩を脅かす存在になってもらいたい。

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