阪神・ドラ3木下 武器見つけた!落ちるツーシームに手応え「いい収穫がありました」課題は直球の精度

 「阪神春季キャンプ」(18日、宜野座)

 阪神ドラフト3位・木下里都投手(24)=KMGホールディングス=が18日、ライブBPに初登板。打者5人に5球ずつの25球を投じて、安打性は3本で、直球は最速148キロを計測した。「真っすぐはまだこれから調整段階かなという感じです。変化球、特に落ちる系のツーシームはいい感覚で投げられました」。スライダー、カット、カーブを合わせた全球種を投げた中で、ツーシームに手応えを示した。

 「社会人の最後らへんに投げ始めた」というツーシームで、対戦した井坪、高寺のそれぞれから空振りを奪って自信を深めた。「これで空振りが取れたら今後、楽だなと。自分の中でもいい収穫がありました」とプロでも勝負できそうな武器が見つかり満足げ。藤川監督からは「いい低さに決まるボールもあった」と評価され、バッテリーを組んだ栄枝からも「これは使える」と太鼓判を押された。

 課題も見つかった。登板直後に3分間言葉を交わした指揮官からは「真っすぐでもプロは外、内、コースを求められることが多い。特に中継ぎだと一球が大事になるから、ブルペンからそういうことを意識して」とアドバイスを受けた。自己最速156キロを誇る直球には、ゲラ級の威力を求められたといい、「真っすぐの精度を上げていかないといけない」と肝に銘じた。

 「今日しっかりバッターに投げられたのはいい経験ですし、今後の実戦につなげていければ」。即戦力として期待がかかる右腕のプロ人生は幕が上がったばかり。ここから進化を続ける。

 ◇木下 里都(きのした・りと)2001年1月27日生まれ、24歳。福岡県出身。183センチ、90キロ。右投げ右打ち。投手。福岡舞鶴高、福岡大、KMGホールディングスを経て24年度ドラフト3位で阪神入団。社会人入りしてから最速156キロをマークするなど才能が開花。変化球はカットボール、ツーシーム、カーブなど多彩。

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