【密着25時】阪神・大山「一日一日テーマを持って」練習は濃密に!夜はリラックスしてお風呂で「整理」と「準備」
「阪神春季キャンプ」(17日、宜野座)
担当記者が1人の選手の一日を徹底マークする「密着25時」。今回は大山悠輔内野手(30)が登場する。今季は藤川監督から「5番」を明言されている主砲。一日一日、自身のテーマを明確に掲げてキャンプに臨んでいることを明かした。オンとオフをしっかり使い分ける“メリハリキャンプ”で、チームを引っ張る姿を見せている。
◇ ◇
グラウンドでも移動中でも宿舎でも。大山は常に思考を巡らし、リズムを作って過ごす。毎日のテーマを決めて臨み、より練習時間を濃密にする。さらに選手らとコミュニケーションを図り、リラックス時間も重要視。メリハリのある生活を送ることで自身のコンディションを維持し、充実のキャンプ生活を送っている。
「一日一日テーマを持ってしっかりやること」。大山が今キャンプで大切にする軸だ。「ただやるのではなくて、チームの中でのテーマもありますし、自分の中でもしっかり持ってやっています」。長いキャンプ生活を無駄なく送るために必要だと話す。
オフ期間に続けてきた食事やトレーニングなど、継続して行うこともたくさんあるが、キャンプの期間は個人の調整以外にも役目がある。プロ9年目。チームの中核を担う者として、その姿勢を見せることを心がけている。
練習の合間に選手やコーチらとのコミュニケーションを欠かさない。「その時、その時で、いろいろ考えながら」と野球の話はもちろん、たわいもない会話をすることもある。「アップはアップでしっかりやらなきゃいけない」としっかりと線を引きながら、限られた時間の中でチームの雰囲気づくりに気を配る。だからこそ周囲から厚い信頼を寄せられている。
球場以外では自身の時間も大切にする。日常生活の中で入浴は「しっかり入って、一日の疲れを取る」と特に重きを置く。「リラックスしながら、その日の反省と次の日に何をするかっていうのをちょっと整理をして」。脳内の整理整頓と次の日の準備を湯船につかりながら行い、一日を終える。
この日行ったフリー打撃では計189スイング中、4連発を含む55本の柵越え。日々の練習の積み重ねが結果として表れている。グラウンドで見せる笑顔や真剣なまなざし。大山がその頼もしい背中で、今季もチームを引っ張っていく。
【大山の一日】
6時30分 起床
7時 朝食。毎日バナナやコーヒーを採る
8時25分 早出2便で到着。室内でストレッチ
9時20分 サブグラウンドで中野とウオーミングアップ開始
9時45分 早出特守。中野、佐藤輝らとノックを79球受ける
10時17分 藤川監督、田中内野守備走塁コーチと話しながら引き揚げる
10時30分 アップ終わりの野手集合から合流。熊谷とキャッチボール
10時42分 投内連係。井上、ヘルナンデスらと会話
10時58分 シートノック。ヘルナンデスと一塁に
11時30分 部門別守備練習。井上と一塁に
11時45分 昼食
12時28分 メイングラウンドで素振り&ティー打撃
12時50分 フリー打撃。49スイングで13本の柵越え。小谷野打撃チーフコーチ、近本と会話
13時30分 サブグラウンドで守備練習。ノックを63球受ける
13時45分 佐藤輝と談笑しながら引き揚げる
13時57分 佐藤輝と走塁練習
14時13分 打撃練習終了の合図で片付け。上本打撃コーチと坂本と会話
14時28分 個別練習。メイングラウンドで梅野、坂本とフリー打撃。140スイングで最多4連発含む42本の柵越え
15時38分 個別練習終了後、道具の整理で室内へ
16時30分 室内で小幡とメディシンボール
16時45分 バスに乗り込み帰路に
17時30分 ホテル着
18時 夕食。白米を中心に、おかずは毎日メニューが変わるため違うものを食べる
20時 長い時は1時間のお風呂タイム
22時 就寝
関連ニュース




