【井川慶氏の眼】阪神・デュプランティエ 特徴的なテイクバックの大きさも問題なし

 シート打撃に登板したデュプランティエ(撮影・中田匡峻)
 シート打撃に登板したデュプランティエ(撮影・中田匡峻)
 井上と対決するデュプランティエ(撮影・金田祐二)
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 「阪神春季キャンプ」(17日、宜野座)

 阪神のジョン・デュプランティエ投手(30)=前ブルワーズ=が17日、来日初めてライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板した。安打性は1本あったが、直球の最速は154キロを計測。長身で手足の長い独特なフォームで、打席に立った右打者からは「怖い」という反応があった。視察したデイリースポーツ評論家の井川慶氏も「威圧感」を認め、調整ぶりにも太鼓判を押した。

  ◇  ◇

 デュプランティエ投手のライブBPを後ろから見させてもらいましたが、やはり体が大きいので威圧感がありますね。フォームの部分ではテイクバックの大きさが目を引きました。そこからドーンとボールが来る投げ方で、タイミングの取りづらさもあるでしょうし、内角にしっかりと決まれば、バッターもより怖さを感じるはずです。

 この特徴的なフォームの中で注視したのは、テイクバックの時に右手がバッターに見えるタイミングがあることです。ただこの日の感じでは、握りがはっきり見えることはなく、クセも出ていなかったので、そこでバッターから球種を判断されることはないのかなと。

 ボール自体もきれいな回転をしていましたし、左打者の角度からも投球を見ましたが、体の開きが早いこともなく、左打者からの見やすさもないように映りました。まだ2月中旬にもかかわらず球速も出ていて、ここから技術的に微調整していく段階でしょう。より状態が上がっていくことを考えると、先発ローテを争う一人として、非常にいい調整ができていると思います。

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