阪神・藤川監督 2年目コンビ・椎葉&津田「生きたボールを」ゲキに効果てきめん「可能性が全然違う」

 「阪神春季キャンプ」(12日、宜野座)

 阪神・藤川球児監督(44)が、ケース打撃登板のために具志川組から呼び寄せた2年目コンビの椎葉剛投手(22)と津田淳哉投手(23)に、ゲキを飛ばした。打者ごとにアウトカウントや走者を設定し、主力相手の投球となったが「作戦が決まるかどうかは大事なことではなく、生きたボールで生きた答えが返ってこなければ意味がない」とピシャリ。投球の合間に「作戦のための練習台のつもりじゃない。こっちは真剣に見ているから」と伝えて、若虎にハッパをかけた。

 “球児の直言”の効果はてきめんで、「その後は明らかに変わったので。そこからファウルを取っているので」と納得顔。犠打の場面も含めて、ファウルでも打者が交代する特別な状況だったが、「バントを1球で決められて、だんだん惰性になっているよ、と。でも、その中でファウルをバンバンとっていると、可能性が全然違う」と成長への足掛かりを指摘した。

 「僕にとっては試合のための練習なんで。横から見ると分かるので、キレがあるかないか。みんながやるべきことがあるはず」とチーム一丸でのレベルアップを訴えた指揮官。熱い思いがこもった気合注入を、津田は「そういう言葉をかけてもらうと、より一層頑張れます。見てもらえるチャンスを生かせるように、という思いがありました」と前向きに受け止めていた。

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