「阪神紅白戦、白組３－５紅組」（９日、バイトするならエントリー宜野座スタジアム）

　“名誉挽回”の一振りだ。阪神・栄枝裕貴捕手（２６）が三塁打を含む２打数２安打と躍動した。第１クール最終日に藤川監督から“喝”を入れられていたが、実戦で結果を残し猛アピールした。

　「１打席目もそこそこの打球が打てて、感覚も分かったので、２打席目にうまいこと球を右中間に打てた」

　四回２死一塁。実戦初打席でつかんだ感覚を生かし、椎葉の８球目を右中間に運び、三塁を奪った。「追い込まれてからのアプローチ、三振しないための意識」について、昨年からの取り組みが結果に表れた。

　三回は中前打を放ち、２安打で存在感を発揮。それでも満足することなく、「ここからオープン戦とか行ったら、もっとレベルが上がってくると思う」と対応力の向上に努める。

　前クールでは指揮官から「声出し」について厳しい言葉をもらっていた。捕手としてやるべきことは多い。「守るだけじゃダメだと思う。しっかり打って、走って。その辺もしっかりやっていきたい」。まずはバットでアピールの第一歩。走攻守で精進し続ける。