阪神・中野 なぜ積極的にファンサービスをするのか キャンプでもファン思いな一面
阪神の中野拓夢内野手(28)がデイリースポーツのインタビューに応じ、今季の3大公約を掲げた。①キャリアハイ②若手のための環境作り③選手会長での優勝。昨季はチームとしても、自身としても悔しい1年に終わった。今キャンプでは打撃フォームの変更や、若手選手との積極的なコミュニケーションなど多くの挑戦をしている。新フォームの完成度や、チームの雰囲気を飾らずに明かした。
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インタビュー前に写真撮影をお願いした。バットを持つ中野に「構えてください」と言うと、すかさず送りバントの構え。見事なボケで笑わせてくれた。そんな和やかな空気とは一転、昨季の振り返りになると表情が変わった。
「ファンの方も2年連続でダメだと、いい目で見られなくなってしまう」
中野らしい言葉だと思った。今キャンプでもファン思いな一面が垣間見える。サブグラウンドから帰る時には時間があれば、ペンを走らせる。時間がなくても、子どもや車椅子の方にはファンサービスを忘れない。インタビュー終わりにもブルペンの外からの声援に手を振って応えていた。
昨季、嫌でも批判的な声は届いたはずだ。「沖縄まで来てくれている人もいるし、ここにしか来られない人もいるから」。なぜ、積極的にファンサービスをするのかを聞いた時の答えだ。そしてファンを最も喜ばせるのは、勝つことだと分かっているだろう。逆襲に燃える1年。再びプレーでファンを魅了する中野を見たい。(デイリースポーツ阪神担当・今西大翔)
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