糸井嘉男氏 阪神・佐藤輝が取り入れた「クリケットバット」 「考えることは一緒やな」振って感じたメリット
阪神、オリックス、日本ハムで活躍したデイリースポーツ評論家・糸井嘉男氏(43)の「超人目線」。今回は佐藤輝明内野手(25)が自主トレで使用していた「クリケットバット」について。キャンプで臨時コーチを務める超人も実際にクリケットバットを試し、そのメリットを解説した。
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いや~、驚きました。テルちゃんの自主トレ先の練習場に置いてあったのはクリケットバット!テルのコンタクト率を上げるための“秘密兵器”で宜野座へ持って行こうと、プロのクリケット選手に頼んで発注していたのに、もうすでに取り入れてるなんて、やっぱり考えることは一緒やなと(笑)。さすが近大の後輩、意思疎通はバッチリですね。
実は臨時コーチが決まってから、テルに必要なものは何かずっと考えていました。シーズン中、誰にでも好不調の波はあるものです。テルも調子がいい時は月間MVPを取るぐらい打ちまくるので、その波を少しでも小さくしてあげたいと思いついたのがクリケットバットだったのです。昨年、ドジャース・大谷翔平選手が使用していたのも頭にありましたし、大谷選手の動画も見て「これだ!」と確信しました。
実際にクリケットバットで打ってみると、バットの軌道がすごく分かりやすいと感じました。上からでも下からでもなく、後ろからバットを入れて、面で振る方がコンタクトできる確率は高くなります。面の上や下に当たると、チップやゴロになってしまう。ボールに対してバットを水平に振る。改めていいポイントで捉えないといい打球は打てないと実感できました。コンタクト率を上げるという意味では、いい練習になりそうです。
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