阪神・木浪 “幸運の黄色いグラブ”でGG賞&V奪還へ 吉兆相棒03年藤本コーチも使用「印象があります」

 阪神の木浪聖也内野手(30)が29日、今季は“幸運の黄色いグラブ”を使用すると明かした。この日から、春季キャンプの先乗り合同自主トレが「バイトするならエントリー宜野座スタジアム」で始まり、新しい相棒でキャッチボールやノックを受けた。03年には藤本敦士1軍総合コーチ(47)が同色のグラブで遊撃手として優勝に貢献。同じ道を歩んでいく。

 メイングラウンドで18人の野手がキャッチボールを始める。その中に一つの光輝くグラブがあった。木浪の“幸運の黄色グラブ”。「使ったことのないやつを使ってみたかった。それが一番ですね」。理由は気分転換。ただ、脳裏に刻まれた一人のモデルがいた。

 「藤本さんが優勝した時、ショートで黄色じゃないですか。その印象がありますね」

 2003年に“恐怖の8番打者”として127試合に出場。黄色のグラブでショートを守り、星野阪神の優勝に貢献したのが藤本1軍総合コーチだった。

 同じ右投げ左打ち。ここ2年は「8番・遊撃」が主戦場ということも一致する。昨年は黒色がメインのグラブだった。「黒とかシンプルで一番いいんですけど、いろいろ変えたいなと思った時にグラブを変えようと思って」。昨季、悔しい思いをした分、今年は道具からイメチェンした。

 黄色を使うのは大学1年以来だという。「こういう時に使ってみようと変えました」。ピンクや黄緑もちりばめられ、家族の名前のイニシャルで刻まれている。ノックやフリー打撃の打球捕でも軽快な動きを見せ、仕上がりの良さを感じさせた。

 先乗り合同自主トレの初日とはいえ、木浪に体を慣らすという概念はない。キャンプ前からエンジン全開。全体練習後には室内練習場でノックを受け、緩い球での打撃練習も敢行した。一人で黙々と打ち込み、乾いた打球音を響かせていた。

 フリー打撃前のティー打撃でも下半身を意識しながらスイング。「下がやっぱり大事。最終確認で最後(室内で)もスローボールを打った。上の力は極力使わないように。それを染みこませるためにやっていました」と、自らで明確にテーマを設定し、やるべきことに注力した。

 23年は遊撃手としてゴールデン・グラブ賞を獲得。ただ、昨年は骨折もあって成績を落とした。小幡をはじめ、高寺や山田ら若手も台頭している。「自分のやるべきことができたので良かったと思います」。沖縄初日は滑り出し順調。今年は黄色いグラブとともに、ゴールデン・グラブ賞と優勝を奪還する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス